皆さん、こんにちは。海外事業部の山本です。
12月16日(水)に、現在インドで進行中の農業プロジェクトを紹介するオンラインイベントを実施しました。
当日は30人を超える方々にご参加いただき、とてもうれしかったです。皆さん、ありがとうございました!
プロジェクトは2023年10月から開始しているのですが、これまで取り組みの様子を報告できずにいました。今回は、プロジェクトを始めた背景も含めて、約2年分の活動をギュッと1時間のイベントに詰め込んでお話しました。
準備の段階でもっとも苦労したのは、何を話すか取捨選択することでした。
「この写真、見せたいなぁ」「あのエピソード話したいなぁ」などなど、活動を思い返していると、ついつい、あれこれしゃべりたくなってしまいました。
また、プロジェクトに関わっていない人から見たら、どういったことに関心があるのか、どんな疑問を持つのか、ということも踏まえて話すことを決められるよう、担当以外のスタッフから10個ずつ質問を出してもらい、その内容にも触れるように構成を考えました。
当日は、整理した内容で臨んだものの、中盤で話し過ぎてしまい、後半は駆け足になってしまいました。今回のイベントではお話できなかったこともたくさんあり、もっとこまめにこうした機会を持ちたいなと思いました。

イベント後のアンケートでは、多くの方がプロジェクトで活用している竹炭に興味を持っていらっしゃることがわかりました。また、ご質問・コメントもいただいていますので、いくつか、ここで回答したいと思います。
■質問
・炭づくりに、⽣⽵(⽔分を多く含む)を使うのと、乾いた⽵(インドで使っているのはこちら)を使うのでは、違いはありますか?
→生竹だと焼くのに時間がかかりますが、硬い炭ができます。一方、乾燥竹(二次活用竹)は早く焼けます。比較的柔らかく、砕きやすいです。インドでは準備できるものを使うという事情もありますが、乾燥竹でつくる炭が土壌改良に向いている面もあります。
■コメント
・⽵酢の採取も⾏なっていると思いますが、その活⽤法によっては農薬(殺⾍、殺菌)使⽤の削減につながってくると思います。⽊酢の数倍のパワーがあると聞いてますので、インドでの活⽤結果も知りたいです。稲作を⾏っている地域では、もみ殻を使った燻炭も⼟壌改良につながりますね。
→竹酢の採取は現時点では行っていませんが、時間と資材があれば採取に必要な煙突の取り付けもできるので、段階的に取り組んでいきたいと考えています。成分濃度は焼き方などで変わってくるそうです。籾殻燻炭は、イベント内では紹介しませんでしたが、プロジェクトの中でもすでに活用しています。竹に限らず、身近なものを使って、現地の方にとってやりやすい方法を模索しながら取り組んでいます。
・どんな効果測定を準備してるのか興味あり
→同じ作物で、竹炭を撒いた農地とそうでない農地で、生育状況や収穫量の記録を取り、比較をしています。さまざまな要因が関わってくると思いますので、竹炭の効果とは限りませんが、数十件の農家でこれを実施して、効果をみる参考としています。
また、現地の大学の協力を得て、土壌調査をプロジェクト1年目に行いました。4年目にもう一度実施して、土壌構造の変化を確認する予定です。
ほかにも多くのコメントをくださいまして、ありがとうございました!
今後もイベントやブログを通じて、活動の様子をお伝えしていきたいと思います!
今回のオンラインイベントは、YouTube「OISCA Japan」チャンネルで公開しています!
当日ご参加できなかった方、もう一度じっくり見たいという方、ぜひご覧ください♪
12月1日~1月31日まで、2025オイスカ冬募金を実施しています。ご協力よろしくお願いします。