皆さんこんにちは、本部の濵﨑です。9月4日~9月7日までインターンの八木さんとともに、名取市で行っている海岸林の現場に行ってきました。熊本出身の私にとって初めての東北でした。今回は、9月6日(土)のボランティア公募日の活動についてお伝えしたいと思います。

今回のボランティアは、第一三共さん、仙台トヨペットさん、アイベックスエアラインズさん、ホーチキさん、東京海上日動火災保険さん、オイスカ関西の皆さんなど、総勢54名の参加がありました。指導者の方々の指示を仰ぎながら、活動がスタートしました。

1人ひとつずつ、鎌と除草剤が入った醤油さしをもって、葛刈りの準備万端で海岸林に入っていきます。それぞれの列に入ると、海岸林の効果を感じます。風の通りが悪くなり、作業する私たちにとっては、暑くて大変ですが、海岸林が果たすべき効果を体感できました。

葛は地面も這っています
説明を受けて、いよいよ活動スタート
葛のタフさに先が思いやられました、、

葛は、葛餅や葛きり、葛根湯の原料として知られています。体にいい植物なのですが、ここでは、厄介者です。クロマツの成長を妨げて、光が届かないほど覆いかぶさると、クロマツは枯れてしまいます。なので、オイスカの葛刈りは徹底的です。つるをたどり、根元を鎌で刈り、その断面に除草剤をたらします。葛は地下茎でつながっているため、完全に除去することが非常に難しいそうです。

クロマツのてっぺんまで葛
松が見えないほど覆いかぶさっています
根元に除草剤をたらします

最初は、松の葉もチクチクするし、つるがどこまでも伸びている葛に呆然としました。ですが、やり始めると楽しく、気が付くと松林の中に入って、つるを追いかけて作業に没頭していました。上を見ても先を見ても葛だらけなので、「やばい」と思いながらも、取り除いて山のようになったつるを見て少しずつ進んでいることを感じました。

皆さん四つん這いで作業してくださりました
何度もチェック!鎌をうまく使い、100%に近づけます
葛のつるがてんこ盛り

作業後に堤防に行くと、気持のいい風が通っています。強い海風とやませから、田んぼや畑、インフラ、私たちの命まで守ってもらうには、海岸林が必要不可欠であると感じました。もし、海岸林がなかったら20㎞内陸まで潮が飛んでいきます。海岸林の大切さをもっと多くの人に伝えるにはどうしたらいいのか、これからも考えたいと思います。

堤防で黄昏ました
太平洋!力強い波
仙台空港のそば!多くの飛行機が飛んでる下で作業をしました

長時間の作業にもかかわらず、積極的に作業に取り組んでくださり、ありがとうございました。終礼後、ボランティアの皆さんが帰っていくときに、ベテランの石見さんが「このボランティアに参加する人は、帰るときに生き生きしたように帰っていく。その姿を見ることが好きなんだよな」とおっしゃっていました。この気持ちはうまく説明できませんが、出身や会社、年齢など何も関係なしにみんなで汗を流して、一生懸命作業した充実感や達成感を感じているのかなと感じました。

私は、東日本大震災の時は、小学4年生でした。テレビの中の映像が信じられなくて、すごく怖かったことを覚えています。震災から14年が経ちましたが、これから自分ができる形で海岸林の再生に携わることができることを嬉しく思っています。また、ボランティアに来てくださる方々や、支援してくださる方々、地元の方々、多くのサポートと熱い想いでできているプロジェクトだと感じました。今回が初めての海岸林の現場でしたが、年齢や組織の垣根を越えて多くの人と出会うことができました。次の海岸林の現場では、今回参加してくださった方々との再会と、新しい出会いがあることを楽しみにしています!また行きます!

アーカイブ