本部・海外事業部林です。前回までのブログはこちら。
バングラデシュの街はとても混沌としていました。道路には人も車もリキシャもあふれ、いつだってクラクションが鳴り響いていて、その脇はゴミだらけ。それがただのゴミのレベルではなく、産業廃棄物もあれば壊れた車もあり、災害の後かと思う光景も。舗装されていない道路の脇のぬかるみにパイナップルの頭の部分がたくさん捨てられていて、まるでそこから生えてきているかのようでした。リヤカーのようなものに野菜やフルーツ、さまざまな商品を積み、そこここで商売をしている人たちが、その場にたくさんのゴミを残していく。それが日々積み重なり、常にゴミがある状態なのでしょう。一般の人たちのゴミのポイ捨ても当たり前。船でマングローブ植林地の視察をした際に、船頭さんが普通にペットボトルを海に投げ捨てていました。コラーーーーー!!!あなた、自分も海で漁をしてるでしょ!
災害直後かと思うほど
どこにでもある光景
でもそんなことでは驚きません。私が一番びっくりしたのは、見知らぬ者同士がペットボトルを共有して水を飲んでいたこと!
国内線に乗るため、空港で見たのは無料のウォーターサーバーで自分のペットボトルに水を入れて飲んでいた空港スタッフの男性。そこにやってきたある男性が声をかけ、その水をもらって飲んでいました。ボトルは口から離して、少し高いところから口に水を流し込む感じ。口はつけていません。その時は知り合いなのかなぁと思ったのですが、その男性、待合のベンチの仲間のところに戻り、「あのおじさんが水くれるよ」といった感じで指をさすと、そのお仲間の男性もウォーターサーバーのそばにいた空港スタッフのところに行き、水を飲ませてもらっていたのです。これ、ここでは普通のことなんだ!と驚いたのですが、確かにその後、そうした場面に何度か出くわしました。助け合い精神が強いのでしょうか、困った時はお互いさまの形のひとつなのかもしれません。
別パターンも目にしました。お店においてある「ご自由にどうぞ」の水が入ったピッチャーは、みんなコップに注いで飲むのではなく、ピッチャーから直接口に水を流し込んでいました。女性も!! これは助け合いでも何でもない……。驚きました。
その他のプチびっくりを写真でご紹介。びっくりしたことというより、日本では見かけないものだからおもしろいなぁと感じたことでしょうか。
学校の近くには、成績優秀者を顔写真入りで大きなバナーにして道路に貼り出していました。女子は顔写真なし。
ダッカ市内のいたるところ、すぐに冠水する。そこをリキシャが普通に行き交う。リキシャ、自転車なのにペダルなしで自走(笑)
バスのぼろさ加減にもびっくり。どのバスが一番ぼろいかが気になり、たくさんのぼろバスの写真を撮影してしまいました。
➡出張レポート6に続く