国際協力部人材育成担当のグラゼン(フィリピン出身)です。
人材育成の仕事の一環として、先日、同じ部署の三谷さんと一緒に、ミャンマーの技能実習生(4名/全員女性)が派遣されている4つの介護施設を訪問しました。
他の先進諸国と同様、日本の人口も高齢化が進んでいることは周知の事実です。山登りやキャンプに行くと、60代、もしかしたら70代、中には80代の元気なご年配の方々をよく見かけます。フィリピンでは、寝たきりか、半身不随か、あるいはすでに亡くなっているため、これらの年齢層でまだアクティブに活動をしている人に出会うことはめったにありません。
訪問した東京と横浜の介護施設では、日本の高齢者の状況を別の視点から見ました。10~20人ものお年寄りがひとつの場所に集っている様子を見て、圧倒されました。ここで働くスタッフの方々はどんな気持ちなのだろう。利用者さんとどんな会話をしているのだろうと気になりました。
また、4人の技能実習生の日本語の堪能さには驚きました。この4人のうち、3人は日本に来て2年以上、もう1人は1年未満です。彼らと自分の日本語レベルを比べてしまうと恥ずかしくなります。ほぼ毎日利用者さんと接することで、技能実習生の日本語力は磨かれたようです。彼らは利用者の方々の命を預かるのですから、現地の言葉をしっかり理解することが大切だと感じました。そうでないと、トラブルが連鎖します。
会話の中で、技能実習生たちに滞在中に身につけたスキルを聞いてみました。当然ながら、彼らの答えのほとんどは介護技術と日本語でした。どの技能実習生も、利用者とコミュニケーションをとるのがとても楽しみだと言ってくれました。麻雀ができるようになったという答えには面食らいました。彼女によると、麻雀の人数が足りなくなると、利用者から「一緒にやろうよ」と誘われることもあるということです。ある意味、これもひとつのつながり、コミュニケーションなのかなと思いました。彼女は職場環境にうまく適応しているようだと感じました。
また、技能実習生のひとりに、日本で観察したことや発見したことについて聞いてみました。ひとり暮らしの高齢者がかなり多いという答えが返ってきました。幸いなことに、他の利用者と交流できる施設があり、優しく愛情深い介護サービスを提供できるスタッフ(日本人、外国人)がいます。
最後に、実習生たちはオフの日は何をしているのかと尋ねると、週に一度、友人たちとメンバーの家に集まるそうです。それぞれが食べ物を持ち寄り、それを分け合って時々カラオケを歌うこともあります。職場である施設のサポートがありつつも、集まれる場所があるのは個人的にほっとしました。彼からがお互いに支え合っていると感じました。彼女たちの話を聞き、彼女たちをもっと知るのが楽しみです。