みなさん、こんにちは! 本部・海外事業部の武原です。毎回、私が体験したことを「箸とらば」と題して発信しております。今回のテーマは、「志定まれば、気盛んなり ~オイスカに人財あり!海外研修生の志 IN東京研修~」です。
6月10日(月)~6月13日(木)まで、中部日本研修センター・2年目研修生が農業・林業に関することや日本文化などを学ぶ目的に、東京研修を行いました。参加したのは、シャンさん(フィリピン)・バボさん(バングラデシュ)・ベンジさん(パプアニューギニア)・ソヌさん(インド)・アビさん(インド)の5人です。
研修は、日本の市場機能(豊洲市場)、有機農法(落ち葉堆肥、三富新田)、土壌簡易検査方法(東京農業大学)、日本の家屋(旧島田家)、最先端の木材加工技術(細田木材工業株式会社)、日本の木材利用・森づくり(木材・合板博物館)を中心に行いました。研修生は、熱心に話を聞いたり質問していました。日頃研修センターで農業研修を受けている彼らは、質問する内容も私とは違う角度で「さすがだな!」と敬服していました。ベンジさん(パプアニューギニア)は、豊洲市場を訪れて「私たちが生産した野菜などが、どんなプロセスを経て消費者に届くのか直接見れてよかった」と話してくれました。
研修生の想い
参加した彼らに共通するのは、「日本で学んだあらゆることを、ふるさとに還元したい・伝えていきたい」という想いです。私はオイスカに入職前、1ヵ月半ほど中部日本研修センターにインターンをしていました。長い期間寝食を共にするうちに、想いを語ってくれるようになりました。豊洲市場の感想を語ってくれたベンジさんとは、よくお風呂で一緒になりました。(センターのお風呂は大浴場です! 気持ちいいですよ!笑 )ある日の晩、シャワーを終えて湯船につかっていた私に、おもむろに想いの内を語ってくれました。「パプアニューギニアでは、あまり有機肥料(堆肥・ぼかしなど)を使わないんだ。だから野菜に元気がないしおいしくない。センターでは、有機農法で堆肥やぼかしを使うから元気で美味しい野菜が取れる。僕が目指したい野菜作りはまさにそれで、元気で美味しくて安全な野菜をパプアニューギニアの人たちに食べて欲しい。それに、そんな野菜を作ることで農家の収入も上がると思うんだ」と目を輝かせながら語ってくれました。
志定まれば、気盛んなり
ベンジさんをはじめ参加した研修生は、志を持って日々日本での研修に臨んでいます。「志定まれば、気盛んなり」(吉田松陰 1830~1859)の言葉があるように、意欲に満ち溢れている彼ら研修生。日々の研修でも積極的に行動している研修生は、今回の東京研修でもたくさんのことを学ぶことができたのではと感じています。
会員の皆さまへの感謝
今回の東京研修を通して、研修生は日々の研修や今回の東京研修ができるのも会員の皆さまのおかげだと言っていました。シャンさん(フィリピン)は、「いつも私たち研修生が問題なく研修が受けれるのは、会員さんが支えてくれているからです。だから、私の『ふるさとで有機農業をする』目標に向けて頑張れるんです」と話してくれました。今回の東京研修も、会員の皆さまのご支援ご協力がなければ見学が難しかった場所もあります。そのような場所で、研修生が学びを深めることができたのは、大変貴重でありがたいことだと感じています。今回見学などのご支援ご協力いただいた関係者の皆さまに、感謝申し上げます。
最後に! 参加した研修生の皆さん、4日間お疲れさまでした!本当に学びが多い、楽しい研修になったのも皆さんのおかげです!私は皆さんのことが本当に大好きです!(笑)また、会いましょう!
それでは、また次回のブログをお楽しみに!