皆さん、はじめまして。
2024年3月からウズベキスタン・カラカルパクスタン共和国にて、「ウズベキスタン沙漠化防止プロジェクト」に従事しています、東北大学農学部3年の柚原結女と申します。
ところで……皆さんご存知の「青山優菜のウズベキスタンだより(#ウズベキスタンからご覧いただけます)」。私の尊敬する大先輩で、昨年度ウズベキスタンプロジェクト調整員を務めた青山優菜さんが執筆しています。
実はこちらを引き継ぎ、今回から新たな「ウズベキスタンだより」が始まります……!
私はこのブログを通して、プロジェクトの様子はもちろんのこと、現地の若者から見た現場の姿や思いなどを皆さんにお伝えしたいと思っています。
それでは、今回は初回ということで現場の情報は少なめですが、よろしくお願いします!
■オイスカとの出会いとウズベキスタンへの留学
実は、私の実家はオイスカ西日本研修センターの近くにあります。
子ども時代にオイスカとの直接的なつながりはありませんでしたが、よく自転車に乗った研修生とすれ違っては挨拶していた記憶があります。
直接的なつながりができたのは、2022年の「松がつなぐあした」読書感想文コンクールです。
そこで初めて、オイスカの「海岸林再生プロジェクト」に出会いました。
プロジェクトでは、ボランティアを通じた人との繋がりの輪と、現地の農家の方や全国のボランティア、専門家など多くの人が関わった多視点な姿が特に印象的でした。
そこからオイスカに興味を持つようになりました。そしていろいろと調べる中で、ウズベキスタンのプロジェクトを見つけました。
そこで、ピン! と来て、このプロジェクトに関わりたい! と心から思うようになりました。実は理由を上手く説明することはできません。始まりは直感でした。
そこから、オイスカやプロジェクトを共同で行なっているカラカルパクスタン農業大学、東北大学の先生方や友人、文科省など、本当に多くの方に助けていただきました。
そうして、「砂漠地、塩害地における土壌改良や農業、NGOの活動」を大きなテーマとした、ウズベキスタン・カラカルパクスタンへの留学が実現しました。
私の受け入れ先は、オイスカとカラカルパクスタン農業大学です。
現地では、大学の研究室で共同研究を行いつつ、現地農業などに関する講義やフィールドワークを通して学んでいます。そして、オイスカの「ウズベキスタン沙漠化防止プロジェクト」で活動しています。
■なんとも言えない土
ところで、ヌクスへ来て早1ヵ月半が経ちました。
現地の人々や町並み、食べ物などに始まり、現地大学の教育や研究、そしてアラル海……
毎日の生活は全てが真新しく目に映り、あっという間に時間が過ぎていくように感じています。
感じたことはたくさんありますが、今回は滞在初期に現場で見たオイスカのプロジェクトについて思い返しながら、その様子と感じたことを少しお伝えしたいと思います。
3月から現在までのプロジェクトの活動としては、サクサウールの育苗や野菜栽培などに向けた作業、会計作業などが中心でした。
その中でも印象的だったのは、大学キャンパス内にあるサクサウールの苗畑です。サクサウールの育苗のために昨年作られたものですが、かなりの驚きの状態でした……
土は非常に硬くひび割れており、スコップを当てても硬過ぎて掘り返すのも一苦労。かなりの粘土質で、乾いた土は岩のように硬く塊になっています。掘り返してみると、大きな石がゴツゴツと出てきました。
植物の姿はほぼ見られず、枯れずに生き残ったサクサウールと何かの地下茎が所々にある様子でした。
一方で、周囲の畑地のような表層に析出した塩は見られませんでした。
学内の周りの畑地や砂漠の土とも異なっていて、“なんとも言えない土”という印象が強かったです。
どうやらこの畑は、元はグラウンドであったようです。
ここを一体どう活用していくのか……
アラル海という非常に広大で塩分濃度が高い砂漠と、“なんとも言えない土”の苗畑。
オイスカはプロジェクトを通して、一体何をどう考え、どう動こうとしているのか……
そのような根本的な疑問を感じつつ、現場での活動が始まりました。
今回はここまでです。
それでは、これからどうぞよろしくお願い致します!