アッサロームアレイクム! ウズベキスタン プロジェクト調整員の青山優菜です。
1月30日(火)、無事に日本に帰国いたしました! 今月中ごろ、また現地に戻りますが(笑)
このブログを書いている今は、帰国して1週間ほど経過したところですが、心ここにあらずという感覚。「はやくプロジェクトメンバーや友だちに会いたいなぁ」と、ふとした時にウズベキスタンのことを考えてしまいます。それだけ、楽しいことはもちろん、大変なことも一緒に乗り越えてきた大切な人がたくさんできたのだなと感じました。特に、帰国間際に行った アラル海 での植林は、プロジェクトメンバーに本当にたくさん助けてもらいました。
今日はそんな植林の様子をお届けします!
本プロジェクトの目玉とも言える アラル海 での植林活動は、1月22日(月)~23日(火)に行いました。この日にちは、天候や関係者の予定等のために、決まっては延長を繰り返し、3回目にしてやっと決まりました。
植林に向けた準備が本格的に始まったのは、植林開始の1週間ほど前。
プロジェクトを担当する冨樫智専門家は日本にいらしたので、どのような植林方法を比較実験するのか、そのために必要なものはなにか、といったことを随時電話で相談させていただきました。
現地での活動にご協力くださるカラカルパクスタン農業大学学長のベッカ先生とは、植林日の確認や準備の状況、当日手伝ってくれる学生さんのことなどを打ち合わせさせていただきました。
プロジェクトメンバーで訪日研修生OBのジャンボさんやティムールさんにも、不安点などお話させてもらいました。特にジャンボさんは10日間ほどアラル海で寝泊まりしながら植林をした経験があったので、とても心強かったです!
現地で日本人一人の中での植林は初めてだったので、緊張のあまり、数日前から寝る前になると植林のことで頭がいっぱいになり、寝付けない状態に(笑) 不安なことを紙に書き出し、なんとか眠ることができました。
そして迎えた植林日。
プロジェクトメンバー7人、大学の学生さんや先生24人、総勢31人でアラル海に向けて出発!アラル海の入り口であるムイナク市まで車で2.5時間、そこから植林場所まで1.5時間。植林場所でお昼を食べ苗が届くのを待ち、大学出発から6時間後、とうとう植林がスタートしました。
天候には恵まれ、気温は-2℃前後。-20℃を想定していたので、なんとか耐えられる寒さで太陽も顔をのぞかせてくれたので、一安心。
今回の植林は大きく2区画に分かれており、1区画は比較実験を行うための区画で1本1本手で植えていく場所、もう1区画はトラクターを使って半自動で植えていく場所。2区画がやや離れていたこともあり、ジャンボさんと手分けし2区画を行ったり来たりしながら、何本植えたかな? 何列できたかな? と確認しながら進めました。
1日目、比較実験区ではバイオフムスを使った植林を行いました。落ち葉などをミミズが分解した有機肥料のことで、EC(導電率。土壌中の塩分濃度のこと)を下げる効果があるそう。アラル海での植林の大敵は、このECの高さなのです。そのため、ECを下げる効果のある資材の一つとしてバイオフムスが採用されました。
その他の資材やトラクター植林区については後編でお届けします。
この日は約1万本、10haを植えることができました!
続きは2日目の明日にとっておき、この日は17時ごろに終了。ムイナクまで車で帰らないといけないのですが、アラル海には道中ライトがないため真っ暗に…。途中道に迷いかけましたが、9時ごろ無事にホテルに到着しました。ちょっとした冒険でした(笑)
2日目の植林は果たしてどうなったのでしょうか?天気は、面積は…!?
続きは後編で。コーリスケンシェ!(またね!)
アラル海での沙漠緑化プロジェクト(@ウズベキスタン)の概要はこちらの動画をご覧ください