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ウズベキスタン 本部スタッフ
本部・啓発普及部の林です。10月22日~27日に開催したウズベキスタンスタディツアーでの体験を複数回にわたり、ご報告します。今回のツアーは、全国の会員さんの皆さんにウズベキスタンという国、そしてオイスカがアラル海で進める沙漠緑化の取り組みについて知っていただくことを目的として開催。北海道、宮城、富山、静岡、愛知、四国の各支部の会員さんたち28名が参加し、本部からは林、四国研修センターからは山崎が同行する形で現地を訪問してきました。22日、成田空港と中部国際空港からそれぞれの参加者が韓国の仁川国際空港に集合。ここで団長の光岡保之氏(愛知県支部会長)からご挨拶をいただき結団式を行いました。また、プロジェクトの責任者である冨樫智さんも成田から同行。参加者の中には、中国・内モンゴルでの活動に参加した経験から、熱烈な?冨樫ファンも多く、出発前から「冨樫さんには会えるのか?」「冨樫さんにお土産を持っていきたい」といった声が多く聞かれ、再会を喜ぶ人たちも大勢いらっしゃいました。
成田からもウズベキスタンの首都タシケントまでは直行便が週に2便あるものの、ツアーの計画時にはまだそのフライトスケジュールが組まれていなかったこと、また、週2便ではスケジュールが組みにくいことから、仁川経由での旅となりました。仁川からは7時間超のフライト。タシケントに到着するのは日本時間の夜11時半ごろですが時差が4時間ありますので、現地時間の7時半。初日は長い一日となりましたが、皆さんお元気! 早速ホテルのレストランで親睦を深める方々の姿も見られました。この日泊ったのは旧ソビエト時代からあるという歴史あるウズベキスタンホテル。出発前にみんなで記念撮影。駐日本ウズベキスタン大使館からも「現地に着いたら写真を送って!」と頼まれていたのでこれをお送りしたところ、同大使館のFacebookでご紹介くださいました。
2日目となった23日の午前中は、地下鉄体験&ウズベキスタンの森林事情を学ぶレクチャー。地下鉄は、左下の写真のようなレシート?チケット?にあるQRコードを入り口でかざすのみ。(回収はされません。私たちが乗車した駅では、改札口を入るとすぐにゴミ箱が設置されていました)写真がなくて申し訳ないのですが、それぞれの駅構内が美しい装飾で、美術館のようでした。
向かったのは、ウズベキスタン日本センター。会議室をお借りし、日本の林野庁から専門家としてウズベキスタン林野庁に派遣されている武田祐介氏に同国の林業について講義をしていただきました。
■日本から西に6000㎞離れたウズベキスタンは、国土の中心に沙漠があり(世界に2つしかない二重内陸国でもあります!)、年間降水量は100㎜以下~700㎜前後と乾燥した国土が広がっている■雨季は冬~早春のみ(←この時期が沙漠緑化プロジェクトにおける植林適期)で、それ以外は乾季で、特に6~8月は平均最高気温が30℃を超える■森林面積は国土の8.4%(2020年世界銀行)※森林分布図を見るとほとんどが東側のキルギスやタジキスタンと国境を接するあたりのフェルガナ盆地に集中■標高が2000m以下の降水量が比較的多い場所ではクルミやナラ、カエデなどが、降水量が少ない場所ではピスタチオやアーモンドなどが見られる日本とは気候条件はもちろん、土地の所有などに関する仕組みなども異なるウズベキスタンで、森林行政に関わるお仕事をされている武田さん。過去にもアジアやアフリカでの仕事のご経験もあり、現地の実情の理解に努めながらお仕事を進められている様子がうかがえました。これからもいろいろな形で情報交換をしながら、オイスカが進めるアラル海での緑化活動にも力になっていただきたい存在です!23日の午後の活動は次回のブログでご報告します。