アッサロームアレイクム! ウズベキスタン プロジェクト調整員の青山です。
10月23~26日に、ウズベキスタンスタディツアーに参加された方々が、ヌクスにもいらっしゃいました!この1ヵ月、日本の方にお会いしていなかったのでとても嬉しかったですし、皆さんとお話できたことで新しい発見や、ツアーを通しての学びがあり、充実した3日間となりました。皆さんも無事に日本に到着されたようで、良かったです!
さて、今日はしばらくお届けできていなかったプロジェクトの進捗状況を、現地プロジェクトメンバーとともにお届けします!
今日は第1弾ということで、まずは薬草園をご紹介します。
薬草園の案内は、こちらの3人にしていただきました!
●ジャンボさん
ご存知の方も沢山いらっしゃると思いますが、ついこの間まで四国研修センターで研修していました!こちらでは、大学で薬草の先生をしています。
●イェランさん
以前のブログ でも出演してもらいました!薬草園の管理をずっとしてくれており、私の薬草の先生です。挨拶や数字など、日本語も少し喋ることができます。かの有名なイチローさんに似ているのです…!
●クダイベルゲンさん
今回初出演の、クダイベルゲンさん!博士課程で勉学に励む、私がヌクスで初めて出会ったカラカルパクスタン農業大学の学生さんです。イェランさんとともに、薬草園の管理をしてくれています。お笑い界のチャンピオンにも輝いた、兄弟漫才コンビのあの人とそっくりだなと、会うたびに思います。
薬草園は5月末に完成、そこから35種類の種を撒き、秋を迎えました。が、しっかりと発芽し成長したのはわずか8種類。他の種類は、播種時期が遅くなったり土壌の塩分濃度が高かったり。時期や土壌の性質を見極めることは、改めて大事なことなのだとプロジェクト全体を通して痛感させられます。
そんな中でも今回は6種類、薬草の先生に教えてもらいましょう~!
1. Amaranthus(アマランサス)
夏に真っ赤な花を咲かせるアマランサス。ギリシア語で「萎れない花」という意味です。南米では、この種が主食で、儀式でも食べられていた穀物でした。ウズベキスタンでは、この種から油をとり、薬として、またはスキンケア用品として使われます。
2. Medicago sativa(ムラサキウマゴヤシ)
輪作(同じ作物を同じ農地で連続して育てると土壌が劣化するため、異なる作物を交互に育てること)をするときに、ウズベキスタンでよく使われる作物です。この国では、たくさんの人が牛や馬を飼っています。ムラサキウマゴヤシは、そんな家畜の飼料になるのです!
3. Linum usitatissimum(アマ)
英名だと聞きなれないですが、私たちの身近である商品として実は使われています。それは、亜麻仁油(アマニユ)!この油は、このアマという作物の種から採っています。ウズベキスタンでも、この種から油を採り、料理に使っているそうです。
4. Mentha piperita(ペパーミント)
私たちに馴染みのある薬草ですね!香りをかぐと落ち着く、あのペパーミントです。日本と同様、リフレッシュしたいときに使われます。
5. Glycyrrhiza glabra(スペインカンゾウ)
根っこにグリチルリチンという成分が含まれています。これは、砂糖とは異なる甘味を持ちシロップになる他、炎症を抑える効果もあり風邪薬などにも使われています。
6. Lavandula(ラベンダー)
最後は、再び私たちにお馴染みのラベンダーです!つい先日「寝る前に香りをかいでから眠ると、ぐっすり眠れるよ!」と、友人からプレゼントされました(笑)
日本では見ないものもありましたが、いかがでしたか?
私自身もこれまで(ありがたいことに)薬とはほぼ無縁の生活で、薬草といわれても最初はよく分かりませんでした。
ですが、このように現地の方に教えてもらいながら、色々と勉強させていただいています!
皆さんにも、ウズベキスタンでのプロジェクトの現状がお届けできたら、そして新しい発見などをお届けできたら幸いです。
次回はサクサウールの苗畑の様子をお届けします!紹介してくれるのは誰でしょうか…?第2弾もお楽しみに!