海外事業部の山本です。7月2日(日)~7月8日(土)まで、中部日本研修センターに出張に行ってきました。1回では書ききれないので、2回に分けて、出張で体験したことを報告します。
出張の一番の目的は、オイスカの活動の根幹となる人材育成を担っている国内研修センターの業務を学ぶことです。今年の4月にオイスカに入って以来、さまざまな部署の仕事に関わらせていただきながら日々勉強していますが、今回はなんと、研修センターに1週間滞在するという貴重な機会をいただきました!
中部日本研修センターは新入社員研修(その際のブログはこちら)で訪れており、スタッフや研修生の方々とも顔見知りであるため、今回はとても楽しみな気持ちで出張に出発しました。
農業研修をしているセンターでは、野菜の栽培や稲作、養鶏を行っています。ちょうど今は夏野菜が採れるので、毎朝6時に農業研修担当のレニさんや研修生たちと一緒に畑へ収穫に行きました。私が滞在している間に収穫したのはナス、キュウリ、ミニトマトです。
キュウリの収穫は、私にとって新しい発見がありました。ドームにキュウリのツルがつたって伸びているので、ドームの中をくぐりながら収穫をするのですが、ハチがたくさんいて、羽音がずっと「ブーン」と鳴っています。この「ブーン」という音が鳴りつづける世界をこれまで体験したことがなく、新鮮に感じました。午後にキュウリのドームに入ったときにはハチの羽音はしなかったので、朝の時間帯だけたくさん飛んでいるようでした。
キュウリはたくさん実っていて、「取り忘れないように、よく見て」と言われましたが、本当によく見ていないと見逃してしまいます。私は少し進んだら、振り返って見るようにしていました。
ナス、キュウリ、ミニトマトの中で、もっとも大変だと感じたのはミニトマトの収穫です。赤くなったミニトマトを一粒一粒、枝から取り、ヘタを短く切ります。小さい分、数が多いので、ハウスの中を全部終わらせるには時間がかかりました。しかも、低い位置に実がなるので、ずっとしゃがみっぱなしです。じりじりとしか進まないので、ハウスの奥までがとても遠いように感じました。ミニトマトは2日に1回の収穫でしたが、ミニトマトの収穫がある日はいつも朝食が遅くなりました(笑)。
ちなみに、滞在期間中の7月7日は、国内の各研修センターの農業担当スタッフによる農業担当者会議で来ていた方々も収穫に加わったので、ミニトマトも含めた収穫がすばやく終わりました。「人の力は偉大だなぁ…」と感じました!
午後はおもに「野菜の管理」を行いました。野菜がよく育つように手入れをします。例えば、キュウリは悪くなった葉を切ったり、下に垂れてしまった枝をドームのネットに絡めて上にあげたりしました。下の方にあるとうまく色づかないそうです。
ナスは枝の誘引をしました。主になる枝に紐を巻いて四方へ引っ張ります。この作業をした日は天気が良く、とても暑い日でしたが、研修生たちは黙々と作業を進めていました。けれども「きゅうけーい!」と声がかかると互いに「休憩!」「休憩!」とうれしそうに声を掛け合っていました。
夕方は養鶏です。中部日本研修センターでは平飼いをしています。鶏舎で卵の収穫、エサやり、掃除などをしました。畑の作業のときもそうでしたが、研修生のみなさんは、テキパキ作業を進めます。初めての私には、どの箒を使った方がよいかということや、どこに向かって掃くとよいかなど、掃除の仕方を教えてくれたり、卵の収穫を一緒にしてくれたりしました。そうした声掛けをしてもらい、とても助けられました。
普段、スーパーでパックに入って売られている卵を何気なく目にし、買っていますが、鶏舎で卵を収穫すると、なんとなく、卵がすごく貴重なもののように感じられました。
これまで農業に関わりの少なかった私にとって、中部日本センターでの農業研修は新たな気づきの連続でした!
次回は、研修センターのまた違った側面をご報告します!