東京本部GSMの吉田です。
昨年度はコロナ禍の影響で研修生が入国できず、各研修センターではスタッフだけで広い研修農場を管理しなければならない日々が続きました。
そこで広報・資金獲得を担当するGSM所属のスタッフ数人に対し、まとまった日数で研修センターに出張して、「職場異動」したつもりで現場サポートをしながら本来の仕事を並行するように指示しました。研修生のいない研修センターを見るのは、当然私も初めてでした。
コロナ禍による規制が緩和され、今年度は2年ぶりに研修生、技能実習生が入国でき、それぞれ研修や仕事に励んでいます。研修生が入り、指導をするスタッフのイキイキとした姿がとても印象に残った1年でした。そういった現場の熱を活かして、近年は夏募金、冬募金、そして研修生OB・OG対象の募金に取り組んでいます。
そんな中で特筆すべきは、現場を支えているスタッフの多くがオイスカの人材育成事業で育ててきた外国人スタッフ、国内研修センターで研修を受けたことのある人材であるという点です。
以下は国内で働いているオイスカ外国人スタッフ13人の内訳です。(2022.12現在)
■本部:フィリピン女性1人
■中部日本研修センター:インドネシア女性1人、マレーシア男性1人、フィジー男性1人、フィリピン男性1人/女性1人
■四国研修センター:フィリピン男性1人、マレーシア男性1人/女性1人
■西日本研修センター:フィリピン男性3人、ミャンマー女性1人
国内の職員は全体で86人ですが、ここ数年で外国人が一気に増えました。ちなみに海外の現地スタッフは243人、その大半は訪日研修生OB・OGです。
これまで訪日した研修生・技能実習生は累計約5,200人、訪日せず各国の研修センターで研修を受けた修了生を含めると37,000人にのぼります。
本部・各研修センターの間では、彼らの帰国後の動きにあらためて注目しようという議論が続いています。何万人に及ぶオイスカ研修生OB・OGの中で、現在の動向が把握できているのはほんの一握り。私自身もFacebookでつながっているのは約600人に過ぎません。
1月28日(土)午後、「日本で学んだ海外研修生のSDGsへの貢献~オイスカ海外OB・OG研修生の活動事例発表会~」と題したイベントを西日本研修センターで開きます。私たちが「4センターサミット」と呼んでいるこの行事は2020年から毎年行っており、今回で3回目です。今年度は「これからのOB・OGとの連携」がメインテーマとなります。研修生OB・OG4名にそれぞれが帰国後にどんな活動に取り組んでいるのかを伝えてもらいながら、「そもそも何のために研修生を受け入れるのか?」を支援者の皆様とともに考える機会にしたいと思います。
豊田市で開催した昨年の動画はコチラ⇒https://www.youtube.com/watch?v=x8ZGRSjh-w4&t=14s
今回も会場に来れなかった方のために、後日録画をYoutube「OISCA JAPAN」で公開します。