啓発普及部の鈴木です。
ブログ当番というものがありまして、
かなりの存在感のあるこの子(当番になるとバトンのようにまわってきます)が「ブログ書け!書け!」と迫ってきます。
早くこのカッパくんを次の人に渡したくて、最近の「もやもや」と「すっきり」について書いてみます。
オイスカの活動全体って、どうしたら伝えられるのだろうか?
現場で実績を残してきているこの活動をどうしたら伝わるのだろうか?
ファンドレイジングを担当するようになり、日々、そんなことを考えています。
現場には、とっても魅力的な人がたくさんいるのに、なかなか伝えられない。
「伝えたい」という想いが強すぎても、押し付けられた人は煩わしいだけ・・・ そんな葛藤を抱えての毎日。
葛藤し続けていても、やらなければならない仕事の波は容赦なくやってくる。
ついに大波がやってきた・・・季節募金の企画(-_-;)
色々な活動を行っている「オイスカ」を応援してもらうにはどうしたらいいのだろうか?オイスカはどこに向かおうとしているのか?
これを誰もがわかる言葉で示さない限り、オイスカ全体の活動を「伝える」ことができないし、たぶん「伝わる」ことはない。季節募金でオイスカを「応援してください」といったところで結果は見えています。他のNGOの季節募金のサイトも参考にさせていただいているうちに、頭の中は拡散していくばかり・・・
ここは原点に立ち返って、頭を整理しなおそう!
オイスカの沿革を振り返る。
オイスカが創立した当初の1960年代は、インドで飢餓に苦しんでいる人々を、ただ食糧を配るのではなく、モデル農場を設け、地域の人たちと一緒になって汗を流しながら畑を耕し、野菜の作り方を教えました。
その後、フィリピンやタイ、マレーシアにも活動地域が広がり、農業実習を通じて人材を育てる中で、「山の木々は伐採され、森がなくなってしまったので、洪水や干ばつが起こり、農業どころではない」との報告が各地から寄せられるようになりました。
そこで、山に木を植える活動を始めようと、植林活動が始まったのが1980年代。
山に木を植えても、住民にその重要性をわかってもらえていなかったため、せっかく育った木が伐採されたり、家畜に食べられたりして、緑化活動が思うように進みませんでした。
そこで、「なぜ山に木を植えるのか」をわかってもらう教育の必要性から、地域住民を集めて、「木や森の大切さ」を語り、一方で、次世代を担う子どもたちにも環境の大切さを木を育てることを通して、体感してもらう学校単位の森づくり活動「子供の森」計画が始まりました。
こうして、人々がその地で生活し続けられるように始まった活動が脈々と受け継がれ、現在のオイスカの活動につながっています。
ざっくりとっても簡単にオイスカの沿革を振り返りました。
こうして見てみると、オイスカの活動はすべて当初の目的を達成するためのものですが、いつの頃からか、「オイスカの活動は多岐にわたっているから、ひとつには束ねられないんだよ」という風潮ができ、それぞれの事業が独立したものになってしまっていたのだ。
すべての活動を束ねるわかりやすい言葉は何だろう?
オイスカは、「住み続けられる未来」のために活動しているのだと、ある時ふっと導けた時、もやもやが晴れて明るい未来への道が開けた気がしました。(いたって単純(^^;)
「人」を育てて、「人」の手で「人々」とともに「住み続けられる未来」を創る。
言葉だけではなくて、植林面積22,140ヘクタール(1980年からの実績)という数字に現れているように、確実に現場で実績を残してきたからこそ、胸を張っていう事ができます。
『「人」からはじまる、住み続けられる未来。』
11月12日から「2022オイスカ冬募金」が始まります。
専用のサイトは11日夕方以降に公開予定です。
住み続けられる未来のための活動をぜひ寄附というかたちで応援してください。
ご協力、どうぞよろしくお願いします。