2022年9月12日

生命を支える木の力 ~日立物流のご支援をいただいた植林活動~

  • インドネシア
  • 海外スタッフ
  • みなさんこんにちは。

    オイスカスカブミ研修センタースタッフで、「子供の森」計画(以下、CFP)を担当しているギタです。

    今回は、私たちが日立物流さまのご支援をいただき、スカブミ県のブニワンギ小学校で2018~2020年度の3年間にわたって実施してきたCFP活動の成果についてブログを書いてみました。なお日立物流さまには、2008年より「日立物流まごころ基金」を通じてCFPにご支援いただいており、2017年からは、学校を指定したご支援をいただいております。

    2018年からご支援いただいたブニワンギ小学校は、スカブミ県Geberbitung郡の田舎にある小学校です。人里離れた場所にあるため児童数はあまり多くありません。山に囲まれてとても景色が美しいところですが、周囲の木が年々少なくなってきていたため、山の保水能力が次第に衰え、村々への水の供給量も減少してきていました。そのような背景から環境を保全し、木々を増やすためにCFP活動を始めることにしました。

    最初の植林は2018年度です。3年の年月を経て、木々はミニフォレスト(小さい森)のようになるまで、順調に成長しました。湧き水が出るようになったほか、下草も生え、植生も豊かになりつつあります。住民たちはミニフォレストのおかげで、家畜に食べさせる草が獲れるようになり、水浴びなどに使用する生活用水も確保できるようになったと話しています。植林が始まる前は、乾季は水不足に陥り、草を獲るのも容易ではありませんでした。このようにプロジェクトは周囲環境を再生し、住民たちに自然の恩恵をもたらしています。

    2020年度に植林した木々もミニフォレストのように成長し、様々な鳥やトンボ、蝶等の生き物が戻ってきました。ブニワンギ小学校での植林がひと段落したため、日立物流さまへのご相談のもと、2021年度からはチソロック郡のチプタグラール村に植林場所を移しました。こちらでも木々は順調に成長しています。

    2020年時の植林活動の様子
    成長した木々はミニフォレストになりました(2022年)
    ミニフォレストができたことで植生が回復しました
    周囲の雑草は家畜の貴重な餌になっています

    簡単な報告ではありますが、木を植えることは自然を守り、人々の生活を豊かにするためにもとても大切なことです。みなさんも一緒にたくさん木を植えましょう。


    参加住民からのコメント

    ハデイさん(45歳)

    「これまで私たちの村を支援してくださった日立物流さまとオイスカには心より感謝申し上げます。短い年数ではありますが、お陰様で木々は順調に成長し、私たち住民の生活も自然の恵みを受け、豊かになりました。本当にありがとうございました」

    ギタ(CFPコーディネーター)

    「これまで長きにわたり、私たちの活動を厚くご支援くださっている日立物流さま、本当に有難うございます。お陰様で住民たちも木の大切さについて学ぶことができています。植林した木は見事に成長し、多くの動植物にもさまざまな恩恵をもたらしています。そのため私たちはあらゆる生物の基盤を守るためにこれからも木を植えていきたいです」

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