2022年7月15日

宮城県大崎市のフィリピン人養豚技能実習生4人を訪ねて

  • フィリピン
  • 本部スタッフ
  • 東京本部Global Sustainability Mission 担当の吉田です。

    宮城県大崎市田尻の 「社会福祉法人みんなの輪」ひなた農場で実習中のフィリピン人養豚技能実習生4名(パラワン州2名、アブラ州2名)を訪ねました。随分前に、スタッフブログで何度か報告したことがありますが、これまでも海岸林再生プロジェク ト業務の合間でときどき顔出ししていました。ですが、コロナ禍の2年半は行けませんでした。

    つい数日前、有限会社日向養豚からみんなの輪に事業移管が無事完了したと聞き、お祝いのご挨拶を兼ねて伺いました。「75歳で元気なうちに引退すると決めてたんだ」と日向前社長(上の写真の左から2人目)。ここに至るご苦労は、察するにあまりあります。

    到着やいなや、初めて会う日本人従業員さんと、技能実習生と、事務室でしばしコミュニケーション。養豚と障害者福祉の、まれに見る「農福連携」のチャレンジがスタートしたばかりの様子を聞けました。ですが、実習生に「どう感じているの?」と聞いても、「・・・(笑)」。これで面談のスイッチオン。

    吉田 「オイスカアブラ研修センターのデルフィン所長に時々声を聞かせている?」
    実習生「・・・(笑)」
    吉田「あー、フィリピン人同士になると、また先輩2人が率先してタガログ語で話してるんだろ!」
    実習生「・・・(笑)」

    会話ほぼ不成立。相変わらず、4人切磋琢磨での日本語習得努力はしてないなー(笑)

    事務室を出て、豚舎での作業の様子を拝見させていただきました。障害者の方が 毎日4.5人働くようになって2週間あまりと聞きました。みながキレッキレで働くこれまでと変わらない様子。実習生の働きっぷりは申し分ないと日向さんはいつも言います。「ローランド君(アブラ州出身)がAI(人工授精)やってるよ」と聞きました。1995年からの養豚研修生・実習生で初めて。

    指導する日向元社長(指導員)
    人工授精の様子

    吉田 「ちゃんと部屋の整理整頓しているか?」
    実習生「・・・(笑)」

    「ちゃんとしてるよ」と日向さん。アブラのケビン君の部屋を見たら、見事な整頓具合。ひとりがチャンとし出すと、みんなも変わってくるそうです。彼ら とはFacebookでつながっているので、うっすら様子は知っていましたが、冬でも短パンのノリの元気な彼らと直接会えて、やっぱり安心しました。心配性のデルフィン所長にもその場で電話。ローランド君と日向さんから近況報告してもらい ました。

    次にブログを書くときは、彼らの出身地のことを書こうと思います。

    アーカイブ