皆様、こんにちは。西日本の飯川です。
2021年も残すところあとわずか。今年はどんな年でしたでしょうか?
さて先日、外務省主催のNGOインターンシッププログラムの一環で行われたキャリア形成セミナーに参加させていただきました!
本プログラムは昨年度より採用していただいており、NGOの人材拡充を目的に行われています。
今回は「国際協力の将来を担う人材となるよう、国際協力NGOに求められる要望やキャリア形成の在り方などについて学ぶ」ために、キャリア形成セミナーが開催されました。
本セミナーでは「2030 SDGs」を用いたワークショップが行われました。
「2030 SDGs」は現在から2030年までの道のりを体験するシミュレーションカードゲームです。
ルールはとてもシンプルで、与えられた「お金」と「時間」を使って、「プロジェクト」を行って、参加者全員で一つの世界を作り、それぞれのゴールを目指すというもの。
ゲームを通じて、SDGsの本質について理解することができます。
ゲームの内容については、「2030SDGs」を開発された(一社)imacocollaboのHPをこちら(https://imacocollabo.or.jp/games/2030sdgs/)のURLからご覧ください!
感想としては、まずゴールが5つの価値観に基づいてプレイヤーごとに目指す目標が異なりますが、どのゴールにも共通している点は世界を豊かにしなければいけないということ。
例えば、私は「大いなる富」(お金を稼ぐこと)が目標でしたが、どれだけ稼いでも豊かな世界を作らなければ、そのお金を十分に使うことができません。
それは「悠々自適」という目標を持った余暇を多く持つことを目標にするプレイヤーも、そのほかの目標を持ったプレイヤーも同じです。
実際に様々な価値観を持つ人々がいますが、共に豊かな世界が築けなければ、得たものの価値も低くなってしまうように思えます。
また今回のワークショップでは前後半に分けてゲームを進めましたが、前半では各プレイヤーがゴールを達成しようとプロジェクトを必死に行いました。
結果、ゴールを達成したものの、環境・社会を犠牲にして、経済ばかりが発展していました。
後半ではゴールを意識しつつも環境・社会を改善しようとするプレイヤーが多くみられました。
中でも他のプレイヤーのゴールも手助けしようとするプレイヤーも現れ、まさに「誰一人取りこぼさない」行動が見られました。
そして同じゴールを目指すプレイヤーであっても、一つでも多くのプロジェクトを行ってゴールを目指すプレイヤーもいれば、物々交換でゴールを目指すプレイヤーもいました。
同じゴールといえども、行動の仕方は十人十色。行動の多様さに面白さを感じました。
最終的には全員がゴールを達成し、環境・社会・経済をバランスよく発展させることができました!
その後、振り返りを行い、ゲームを通して学んだことや気づいたことを共有・ディスカッションしました。
ワークショップ後には、OGインターン生が海外渡航研修の注意点や得た学びなどを発表し、今回の研修は終了しました。
現実世界では、「2030 SDGs」のようにゴールを達成することも、環境・社会・経済をバランスよく発展させることも、一見難しいように感じます。
しかし、ゲーム後半で見たように、同じフィールドで活動するNGOやNPO、企業などがそれぞれの強みを生かして共に一致団結すれば、豊かな世界を築くことができるのではないかと思いました。
また、オイスカの目指す「ふるさとづくり」は「2030SDGs」でいうところの世界を作ることと同じです。
様々な価値観を持った人々と共に、それぞれの目標を達成させながら、豊かなふるさとや世界を作り上げていきたいと思います。
機会があれば、公認ファシリテータとなり、センターや周辺の小学校などでも行えるとよいのではないかと感じました。
皆様も機会があれば、是非、「2030SDGs」を体験されてください!
2021年も残すところあと数日。
来年もよろしくお願いいたします。それでは良いお年を!!