本部・海外事業部の藤井です。
ミャンマーでは、今年の2月1日国家非常事態宣言の発令から約4ヵ月が経過しましたが、同国内の情勢は不安な状況が続いています。
そのような中、現地のオイスカの活動拠点である2つの研修センターでは、コロナ禍の影響も重なり研修生が不在の中、現地スタッフによりセンター内の農場での農産物の生産やその加工、鶏や豚の管理、そして可能な範囲で生産物の販売などの活動を継続しています。
現地より、その報告と写真が送られてきましたので、数回に分けてご紹介します。
まず、マンダレー地域内にある研修センターからの報告を2回に分けてご紹介します。
研修センター内には研修農場として田畑があります。すでに雨季に入りましたが、これまでセンターのある中央乾燥地域ではまとまった降雨がなく、センター含む周辺地域では水不足で農民も困っています。この地域は水不足が毎年の課題となっており、コロナ禍、国内の騒乱、水不足の3重苦とも言えます。現在センターでは、農場内にゴマの作付けをしたり、稲の作付けの準備などをしながら、降雨やダム灌漑水などのまとまった水が確保できるのを待っているところです。
畑では、今はとうがらし、オクラ、長豆などが生育中です。また、育苗用ハウス内では、トマト、ナス、冬瓜(とうがん)、かぼちゃなどの苗を育てており、今後畑の準備が整い次第植える予定です。
次回は、養鶏と食品加工の取り組みについてご紹介します。