本部・国際協力ボランティアの大垣です。
フィリピン・ルソン島北部にある南イロコス州カブガオ町(Cabugao, Ilocos Sur)にあるマングローブ植林プロジェクトのお話をします。このプロジェクトは 1999年にオイスカアブラ研修センター所長のデルフィンさんが主体となって、始まったプロジェクトです。
このプロジェクトに協力してくれているダーラーラット・エレメンタリー・スクールの先生方がこの度、このプロジェクトを舞台にマングローブの大切さを伝えるビデオを作って送ってきてくれましたので紹介します。
植林サイトは隆起サンゴ礁でできた固い岩盤でできていたため、マングローブに適した土壌とは言えず、最初は果たしてうまくいくのかと、政府や住民も大きな疑問を感じていたそうです。
そのような状況でスタートしたプロジェクトですが、大きなサポーターとなったのは、オイスカスタディツアーで現地を訪れた日本の方々です。プロジェクトの意義を理解した参加者のみなさんは、その後も訪れる度に現地の人達と一緒に根気よく植林活動を続けました。やがて住民が積極的に参加・保全にかかわるようになっていったのです。
現在では、ツアー参加者の皆さんとロコ島の人達の献身的な努力が実り、空しかった海岸は美しいマングローブ林に生まれ変わりました。
是非、現地から送られてきたビデオをご覧になってください(英語で話していますが、日本語字幕をつけました)
また、Google mapで、“Dardarat elementary school Ilocos sur”を検索し、航空写真を見ると、学校のすぐ南の海岸に育ったマングローブの森が確認できます。皆さんも是非ご確認ください。