広報室倉本です。
前回羽化した蚕の様子をご紹介しましたが、あれから早くも2週間強。
蚕の成虫は羽化後5~10日しか生きられないという情報を得ていたのですが、なんと18日間(8/4~21)、頑張って生きてくれました。
前回の写真にも少しありましたが、2日目くらいから繭や周囲に卵をうみ付けはじめ、16日目くらいまではとても元気。目の前に指を差し出すと、「お手!」をしているかのように、ちょんと片足を乗せてくれる発見もありました。
残念なことに、もう一つの繭は、さなぎのまま出てきてくれることはありませんでしたが、
羽化した蚕は、きっとその分も長生きしてくれたんだろうと思います。
そして、そんなかわいい成虫お蚕さんを見守っていた間、なんと新しい仲間がふえました。芦澤養蚕と同じくオイスカ活動に長らくご協力いただき、お世話になっている養蚕専門家の宮澤津多登先生から4令のお蚕さんをさらに30頭ほど預かったのです。
本部事務所の中で桑の葉を欠かさず与え、それを一生懸命食べるお蚕さんの姿に、興味津々でのぞき込むスタッフもいれば、少し遠巻きに眺めているスタッフも。
※以下、幼虫の写真が出てきます
そんな三者三様の反応の中、お蚕さんの成長ぐあいもそれぞれです。
食べることが上手に出来ないのか、大きくなれず飛びぬけて小さいお蚕さんもいれば、病気になってしまったお蚕さんもいました。
お蚕さんはとても繊細で繭になるまで順調に育てることが難しいとは、オイスカのフィリピンでの養蚕事業(ネグロス養蚕普及プロジェクト)の経緯から伺っていましたが、その難しさが少しばかり分かったような気もします……
現在、生き残ったお蚕さんはすでに繭をつくり、羽化の準備を整えています。はじめの30頭から数がかなり減ってしまい心配ですが、今後も経過を見守りたいと思います。