国際協力ボランティアの中山です。
4月から7月まで、西日本研修センターで、8月5日~10月30日までの約3ヵ月間、
四国研修センター(香川県)で研修をしてきました。
四国研修センターでの研修について報告したいと思います。
3ヵ月という短い間でしたが、イベント、来客も多くあっという間に研修終了を迎えることになりました。
四国研修センターに着いた日、地区の盆踊り大会に早速参加することになりました。
研修生とも盆踊りの会場で自己紹介をし、全くわからない中で踊りを踊り、
花火を見た後のセンターへの帰り道「楽しかったね」「花火きれいだったね」と
打ち解けていったことが印象に残っています。
次の日には、竹林整備をし、お昼にそうめん流しをしたにも関わらず、
「うどん食べに行こう!」とおやつにうどんを誘われました。
おかげで、うどん県“香川”のうどんを2日目に経験することができました。
四国研修センターでは、交流会の進行や引率をしたりとスタッフとして働くことが増えました。
8月から10月までイベントや交流が続き、大学生インターンの受け入れや、
海外からのお客様など人の出入りが激しかった3ヵ月間でした。
落ち着いて対処ができず、研修生への伝達もうまくいかなかったことが反省点です。
四国研修センターの特徴は、調理と食品加工です。
3ヵ月間メニューがあり、3ヵ月間毎日違うごはんを三食食べることができます。
また、主菜、副菜、お菓子と毎回しっかりとした内容のごはんが食べられるため、
ついつい食べ過ぎてしまうことも…。家政研修生が中心となり、メニューを自分たちで考え、
買い物の内容、買う場所も考え、お金の管理に至るまで行う体制に驚きました。
そして、研修生も一人で魚を三枚にさばくことができ、切る速さも早かったのが印象に残っています。
私自身あまり料理は好きではありませんでしたが、沢山の料理を教わることができ
料理のレパートリーも増え、少し料理の楽しさや食べてもらえる嬉しさを知ることができました。
食品加工では、お菓子だけでなく、漬物、味噌、パン、うどん、ラーメンといった
幅広い内容で学ぶことができます。特に漬物は、長期保存が可能なため自国に帰った時に
センターで野菜等を保存しておくことができるという点で、研修生も興味を持っているようでした。
各自の国の食品加工を作る機会もあり、互いに教え合うという姿勢をとることで、
作り方や事前準備、どうしたらうまく伝わるのかをより深く考えるようになります。
残念ながらパンを作ることは叶いませんでしたが、お菓子、漬物を作ることができました。
機械を使わないで、手で一から泡立てたり、混ぜたりということにかなりの力と根気がいることを初めて知りました。
共同生活も2回目となりましたが、まさか8人部屋で、しかも2段ベットで寝る日が来るとは思ってもいませんでした。プライベート空間というものは全くありませんでしたが、誰かが声を掛け、そこからいわゆる“女子会”のような“お菓子パーティー”がある時もあり、にぎやかな生活を送ることができました。一言声が上がるとそこから次々に喋りだす、女性独特のお喋り会はいつも明るい笑い声と楽しい声で学生に戻ったような雰囲気を味わうことができました。
また研修生たちが中心となり活動するOSATOという団体があるのも四国研修センターならではです。
自分たちで活動内容(清掃活動、外部研修、誕生日会など)を決め、活動費も自分たちで管理をする。
完全研修生による活動団体です。日本語でお互いに話し合い、時に反論や反対などもありながらも、
自分たちで活動していく姿は他のセンターではみることができないため、勉強になりました。
センターを二つ経験することで、それぞれのセンターの特色や違い、
また自分の中での考え方・視点が変わったことで、学ぶ姿勢も随分変わりました。
四国研修センターでしか経験できない研修内容をしたことで短い3ヵ月間でしたが
有意義な時間を過ごすことができました。ここで学んだことを次回へ活かし、
反省点を改善できるようにもっともっとスキルアップしていきたいと思います。