昨日に続いて国際協力ボランティア芦田さんのレポートをご紹介します。
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ミャンマーレポート
国際協力ボランティア 芦田奈々
私は今年の4月の頭から8月の頭まで、西日本研修センターにいたからだろうか。
かつて西日本のセンターで研修したことがあるスタッフ達三人のことを書こうと思う。
ルイン・マウンさん(29歳)は、2014年4月から約一年間、西日本研修センターで農業の研修を受け、野菜の勉強をした。そして今、ミャンマーのセンターで、野菜の畑の担当をしている。畑では、ナス・トマト・オクラ・とうがらし・まくわうり・かぼちゃ・冬瓜・ほうれん草・ローザリー(酸っぱい味がする葉っぱ)等を育てている。
私は今年、西日本センターで初めて「まくわうり」の存在と味を知った。メロンの親戚みたいな味なのだが、まさかミャンマーでも食べることができるとは、思ってもみなかった。
まくわうりの種は、駐在員の岡村さんが日本から持って来たそうだ。駐在員の木附さんは「もう少し甘くなると都市部でも売れる」と言っていたが、私はセンターのまくわうりに十分満足して、たくさん食べた。
また、マウンさんは、「スクールガーデン」をやりたいとのことで9ヵ所の村から
集まった人達に、野菜の講義をした。ミャンマーの子供達は、お昼ご飯を学校ではなく、
家に帰って食べる。しかし、WFP(世界食糧計画)がオイスカと一緒に、
ミャンマーの子供達が学校でお昼ご飯を食べるようにする取り組みをしている。
その時食べる野菜を「スクールガーデン」・学校の畑で育てようとのことで、
野菜担当のマウンさんが、勉強しに来た人たちに講義をした。
ミョウ・ティン・ソウさん(29歳)は、マウンさんと同じく、2014年に西日本センターで一年間、農業の研修を受けた。
その時は野菜の勉強をしたが、今は養豚の担当となっている。しかし、養豚だけではなく、野菜作りも興味はある、と言っていた。
妊娠しているメス豚が四頭いて、うち二頭が出産した。しかし私は運悪く、豚の出産を見逃してしまった。そのうちの一回は、丁度ミョウさんや研修生達とヤギの見学に行っていた時で、帰って来たらミョウさんが「二人いない時に子豚生まれたよ。ハハハハハ!」と笑って言われた。
私が西日本センターにいた時、男の研修生達がステージに向けてフラダンスの練習をしていたので、「ミョウさんもフラダンスやりましたか?」と言うと、「やったよ」と言い、「月の夜は~♪」と歌いながら踊ってくれた。
ライン・ライン・ティンさん(30歳)は、2011年に西日本センターで二年間、家政研修生として主に料理の勉強をした。
ミャンマーに帰って来てからは、センターの食堂で、朝・昼・晩の食事を作っていたが、今は食品加工の担当として、センターの前にあるオイスカショップや町で販売するためのパンを作っている。パンの販売は土日祝日を含め毎日行われるので、ティンさんは毎日働いている。オイスカのセンターの人達は皆頑張って働いているが、食品加工のスタッフ達は特に頑張っている、と感じた。
そしてティンさんは、食品加工だけではなく、日本語の勉強も頑張っている。今は食品加工の責任者ということもあり、やってはいないのだが、以前は研修生達に日本語を教えていた。今は、日本語検定2級(N2)の合格を目指して勉強をしている。
このように、かつて日本で研修を受けたスタッフ達が、今ミャンマーのセンターで頑張っている。