ミャンマーで活動中の大学生、長谷川南さんのミャンマー滞在記の続きです。
2017年1月4日
ミャンマーに来てから約2ヵ月が経ちました。
朝晩と日中の温度差はありますが比較的過ごしやすい今日この頃、
やっとミャンマーでの生活にも慣れてきましたので近況を報告したいと思います。
私は日本語教授を主な目的としてミャンマーに来ています。
現在は夜の補講を研修生に2日間、3月から日本に研修に行くスタッフに2日間の週4日間行っています。
研修生は少しずつですが、関心を持ってくれて、挨拶は必ず日本語で話してくれるので、
ミャンマーにいながらも「こんにちは」という言葉を耳にすると、
なんだかホッとするなぁとしみじみ思ってています。
日中の作業は、外に出て土に触る毎日です。最近は、私が子どもたちへの環境教育に
関心があるため、主にCFPの取り組みに参加させて頂いています。
実際にCFPに参加している学校を訪問し先生や村の方から、どうして植えることにしたのか、
植えてどうだったのか、苦労話、改善された点などを聞くことでき、
改めて植林という活動がどれだけ大切で人間に有益な活動であるかを再認識しました。
それも、この乾燥地帯という日本とは異なる気候の場所に来たからこそ強く思うのかもしれません。
12月25日から4泊5日間行われた「LOVE FURUSATO WARK CAMP」では、子供達がとても意欲的に活動し、自分達がふるさとの自然や動物にできることは何なのかを自ら考え、学ぶ姿は本当にキラキラと輝いて見えました。
子供達がどれだけ理解したかは分かりませんが、これからのミャンマーのため、地球という大きなふるさとのために、子供達への環境教育は欠かせないことだと思います。そして、政権が変わり新たなものが分別する間もなく入って来るこの国では、ゴミについての知識が行き届く間もなく、ゴミだけがあちらこちらに広がってゆく光景を目にします。そこら中に文化遺産のようなパゴダが存在する貴重な国が、ゴミで覆われてしまう前にゴミについての環境教育、ゴミ処理法、環境に配慮したものづくりが早く必要だと考えます。
そのお手伝いがここでできたらいいなと思っているところです。(左上の写真は、本部から参加された荒木さんに教えていただいたワークショップで描いた絵をもつ子供達。下の写真は、実際に山を探索し自然や動物を観察した際の写真です)
そして、もうひとつ今私が取り組んでいることは「ミャンマーカレー」作りです。
本部の増留さんがミャンマーにいたとき、食堂担当のターさんと取り組んでいたものを引き継ぎ、
カレー作りの研究をしています。ただ今回は、N連の取り組みで育てた地鶏肉を使うことを前提に
レシピを考えています。鶏肉からだしが取れるため、鶏ガラパウダーや味の素を使わずに
カレーを作っています。今の時点で2回ほど挑戦しました。スパイスは増留さんとターさんが
研究した内容を微調整し、一度炙って香りを出してから使用することにしました。
味については、木附先生や日本にいたことのあるスタッフからはそこそこ評判がいいのですが、
ミャンマーの料理以外はあまり食べ慣れていない研修生や村の人にも、
美味しいと思ってもらえるようなカレーを目指そうと、ターさんと意気込んでいます。
次回はココナッツミルクを入れて作って見る予定です(下の写真はピーナッツを砕いて作ったカレーです。口当たりが少しザラザラとしました)。
最後に私がミャンマーに来てからの2ヵ月間の間には、様々なイベントがありました。
福岡「青年の翼」の訪問、センター設立20週記念式典、CFPの「LOVE FURUSATO WARK CAMP」等。その度に、スタッフの臨機応変、柔軟性の高さに驚かされます。どんな問題にもすぐさま頭を切り替えて新しいことに取り組む姿を見て、常に応用を求められる現場であると実感しました。そして、私もスタッフの皆さんからたくさんのことを見て、その姿勢を学びたいと思います。