スオスダイ!(こんにちは)、四国支部の池田です。
カンボジア・レポート第3弾は、印象に残った“風景”編です。
今回の訪問では首都プノンペンエリアには初日の到着(夕方)後の宿泊と二日目の
「子供の森」計画支援校(郊外)訪問しか日程がなかったので人々の生活事情は
分かりませんでしたが、参加者の誰しもがビックリ!したのが街中の電線でした。
発展途上国ではありがちな光景ですが、「まぁよくも張り巡らせたものだ」と戦後の日本を
生き抜いてこられた年配の方は、驚きと共に懐かしがっておられました。
(日本の電力会社の方は如何に思うでしょうか?これはこれで凄い技術⁉)
プノンペン中心部は、車とオートバイが本当に多く渋滞しがちでしたが、一時間ほど移動すると
何とも牧歌的な景色(⁉)が広がっていました(道端のゴミは多いですが)。
砂糖ヤシやカシューナッツほか農業が盛んなコンポンチャム州からアンコールワット遺跡のある
シェムリアップ州を経てタイ国境のポイペトに至る国道6号線沿いは見渡す限り平坦。
灌漑施設を整えれば、大穀物生産地となる可能性を感じ、かつて訪問したブラジルを思い出しました。
カンボジアの季節は雨季(5月~10月)と乾季(11月~4月)に二分されるそうで、訪問した12月は
本来なら乾季ですが、地球気候変動の影響か?車窓から見えた水路や池は水を満々と貯え、
実に心落ち着く農村の景色が広がっていました。(このツアーを企画した担当者に心から感謝!!)
首都プノンペンでは縦横無尽に張り巡らされている電線(⁉)ですが、農村部では少なくなる上、
実際に家まで線を引入れて使用している人は少なく感じました。(あくまで車窓からの印象です)
今回の現地ツアーガイドのテブット氏(改めて詳述しますがカンボジアで日本語をマスターした
非常に優秀な人材)によると「カンボジアは発電施設が充分でないため、隣国のラオスが生産した
電気(水力発電)を、同じく隣国のタイから輸入しているので非常に料金が高く、所得が低い農村の
人達は家の前に電線が通っていても、まだ電気を使っていない家庭が多い」との話でした。
“産業と生活のコメ”とも呼ばれる“電気”。
おそらく世界中どの国でも、経済発展と民生向上に必須の電気を作るための“源”の安定確保に
注力していると思いますが、思いがけず改めてカンボジアで気付かされた風景でした。
日本の約半分の国土面積に約1,600万人が住むカンボジア!ますます目が離せなくなります!
それでは、また。オークン!(ありがとう)