2012年2月27日

太平洋諸島各国からグリーンコンポストを学びに

  • フィジー
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    講義を進める農業担当のゼルア氏(2003、2009~10年・西日本研修センターOB)

     オイスカ・フィジー駐在員の菅原弘誠です。
     フィジーの研修センターでは、2012年前半の農業研修が始まりました。年を越してから静かだったセンターも多くの研修生であふれ、毎日賑やかです。研修の様子は、また追ってお知らせしたいと思います。
     実は先日、SPREP(太平洋地域環境計画事務所)というNGOが主催するワークショップの一行が研修センターを訪れ、今取り組んでいる「Green Waste Compost」についてのワークショップを開催しました。
    今、フィジーの研修センターでは、地元シガトカの町役場と協力して、マーケットで出るゴミを分別し、その中で出る「Green Waste(葉や茎など植物のゴミ)」を研修センターに運び堆肥化して、農場に活用していくという取り組みをしています。  
    日本と同じ島国のフィジーでは、ゴミ問題が年々深刻化しており、その対応が迫られています。同時に、分別ということがまだあまり意識されていないため、まずは分別から始める必要があります。シガトカ町役場が分別と生ゴミの回収に取り組み、その堆肥化をオイスカが行っています。  
    そういった地域行政とオイスカが一体となった取り組み、また研修センターでは日本で学んだコンポスト、ボカシ作りを実践している様子を、今回9ヵ国の行政担当者や責任者が勉強しにやってきました。
    そんな時に、やはり活躍するのが農業担当のスタッフ。皆、訪日研修生OBのため、日本で学んだことをしっかりと自分のものにして、立派に講義と実践を進めてくれました。  
    また、せっかく海外からの参加者が来たということで、昼食は環境スタッフが腕をふるいフィジーの伝統的な料理を準備。参加者と意見交換をしていると、農業だけでなくオイスカが取り組むサンゴ礁保全活動やマングローブの植林などもどの国でも深刻な問題であり、参加者からは多くの質問や活動の要望が挙げられました。  
    太平洋諸国の中でも先進的な取り組みをしているフィジー。その中で、20年以上続くオイスカの活動も広がりをみせています。  ビナカ!

    太平洋諸島各国からグリーンコンポストを学びに
    実際にEM菌作りを体験する各国からの参加者
    太平洋諸島各国からグリーンコンポストを学びに
    生ゴミの堆肥化作業も体験

     

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