こんにちは。四国支部の池田です。
この秋は温暖な天候が続いていましたが、先週から一転して、すっきりしない雨雨雨の天気ですが、11月23日(月)勤労感謝の日、第60回香川県植樹祭に参加しました。
今年は戦後70年に当たるので、1955年から続いている取り組みです。日本で最も小さい香川県ですが、毎年、開催場所を変えて実施しているそうで、今年は公渕(きんぶち)森林公園(高松市)での開催でした。
当日は、地元の小学生をはじめ県内の企業や団体からのボランティアなど約200名が参加して、ヤマザクラやイロハモミジ等の植樹と選定や枝打ち等の育樹を行いましたが、二年後の平成29年に第41回全国育樹祭が開催予定ということもあり、皆さん熱心に取り組んでいました。
また、終了後には土壌改良講座が開かれ、「木にとって健全な成長のためには、目には見えない土の中の根の伸長が大切で、植樹する際には、どのように成長させたいのかを充分に考えることが、木のためにもなる」と、教えていただきました。 奇しくも今年、2015年は国際土壌年。そして、12月5日は世界土壌デー。 国際土壌年の国連決議文には、以下のように記されています。
****国連決議文(抜粋)****
土壌は農業開発、生態系の基本的機能および食糧安全保障の基盤であることから、地球上の生命を維持する要です。さらに、土壌には、経済成長、生物多様性、持続可能な農業と食糧の安全保障、貧困撲滅、女性の地位向上、気候変動への対応、水利用の改善など、様々な問題を解決する可能性が秘められています。この土壌を正しく認識し、適切に管理し、守っていくことこそが「我々の望む未来(The future we want)」の実現に、大きく貢献します。限りある土壌資源を見つめ直し、その持続性を増進することが、今まさに求められています。
今回のように、国際土壌年と世界土壌デーが同時に宣言されたのは、前例のないことです。 その意味を心にとどめ、全加盟国も、国連機関も国際組織も地域機関も、市民組織も非政府組織も、そして、あなた自身でも、その日その年を慶祝しましょう。その慶祝に、自発的に貢献しましょう。
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私たちは食べ物も水も、住まいも衣服もエネルギーも、みんな土壌を通して得ていますが、私たちの他にも、たくさんの生き物たちも皆んな、土壌に頼って生活しています。ですが、たった数センチの土壌ができるまでに、数千年の時がかかります。世界中の土壌を集めても、その陸地面積に対して平均18cmの土壌しかないそうです。しかし、その土壌は現在、都市の下に埋められたり、森林破壊や過放牧・過耕作で劣化し、捨て去られ消えつつあることを、私たちは知っているでしょうか?
国際土壌年のテーマは、“Healthy soils for a healthy life”(元気な暮らしは元気な土から)。土壌は、世界の環境問題を解決に向かわせる可能性を秘めているうえに、私たちの毎日の暮らしを元気にする力も持っています。
国際土壌年のこの機会に、先ずは、土壌のことを考えてみましょう。