2012年1月26日

「子供の森」計画の成果

  • フィジー
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    最前列右端が、2001年に「子供の森」計画を通して環境に興味を持ち、この日ボランティアで作業を手伝っていた青年

    オイスカ・フィジー駐在員の菅原弘誠です。
    現在、オイスカが28の国と地域で活動を続けている「子供の森」計画。1991年から始まったこの活動は、もちろんフィジーでも行われています。 オイスカ・フィジーの拠点があるシガトカの街の近くで、ナショナルトラストというNGOが主催した子どもたちへの環境教育と、フィジー在来の木の苗を植林する活動にオイスカからも駐在員3名とアドバンス・トレイニー(フィジーの研修センターで6ヵ月の農業研修を終えた後、研修期間に研修生のリーダーとして研修に参加するもの)1名が参加しました。 20名ほどの子どもたちが参加して、フィジーで最初にできた国立公園「SAND DUNES NATIONAL PARK」の中で、森を歩きながら在来の木の種や苗木を探したり、事前に準備されていた苗木をそれぞれが植林したりと、暑い中でも楽しそうに子どもたちが取り組んでいました。
    ボランティアで運営に関わっている青年と話していると、なんと小学生のころに、学校で「子供の森」計画の活動をしていたとのこと。それをきっかけに環境保全への意識を持ったその青年は、学校が休みの間を利用してボランティアで活動の運営の手伝いをしているんだとか。 ふだんは勉強をしながら週末にボランティア、なかなかできませんよね。
    「フィジーの将来はフィジーの人が考えないと。僕らはそのお手伝いをしたいんです」という僕の言葉に、「そのためには、やっぱりこういう教育が大切ですね」という心強い言葉が。ただ、木を植え、森を作るというだけではなく、それを通じて「人を育てる」というオイスカの「子供の森」計画の考えを、まさに実行してくれていることを感じました。
    これまで「子供の森」計画を支援してくださっている皆さん、いつもありがとうございます。 森だけではなく、しっかりとした成果を現地で感じることができています。
    「子供の森」計画を知らなかった皆さんも、ぜひ各国で進むこの取り組みを応援してください! ヴィナカ!(ありがとう)

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