6月10日、住友化学と同労組22名の皆さんの手を借りて、
2014年植栽の広葉樹約350本に、同社の有機化学肥料を施しました。
樹勢が著しく悪いため、雑草の繁茂を覚悟したうえの追肥です。
2014年4月に植栽。活着率20%。
同年9月に補植。活着率70%。
翌年も別の場所で広葉樹を新植、補植をしましたが、同様の活着率でした。
広葉樹植栽に関しては、なぜか秋植が良い。
春植えは植えたすぐ後では、ほぼ100%の開葉を確認しても、7月までに枯れました。
2015年秋の補植は一番うまくいきました。
ただ、空港近くの一番人に見られる場所は最悪の条件のため、
2度目の広葉樹補植は断念し、2016年秋にクロマツを植える予定です。
作業するにあたって、どこに施肥をすればいいのか、考えてもらいました。
まず、「太い根と細い根の役割の違い」について話し、
「根には大きく二つの役割がある」と説明してみました。
①木を支える役目、②水分や養分を吸い取る役目
太い根は①、細い根は②の役割を果たします。
毎年木は大きくなってゆきます。
根も広がってゆきます。
2014年の広葉樹はほとんど生長していませんが、それでも少しは根も広がります。
新植直後には根元から20cmの所に穴を掘り、施肥しますが、今回は根の広がりを念頭に
20cm+α、あとは地上部の葉の広がりを見ながらαを決めてもらいました。
だいたい葉の真下まで根があると考えて。細根の先を狙います。
まず、草刈り隊が先行し、肥料を落とす穴掘り隊、施肥・埋め戻し隊が続く。
1本の木に対して、根元から20cm+αの位置に3ヵ所の穴を掘り、50gの肥料を3分割。
50gとは一握り程度。
呑み込みが早く、さっさと作業を終えてくれました。
少し肥料が余ったので、2014年植樹祭記念の角柱周辺の、勢いの弱いクロマツにも
追肥してみました。
樹勢を盛り返すか、今後の観察が楽しみです。