国際協力ボランティアの芦田です。
「芦田さん、これ書いて下さい。お願い致します。」
と言って渡されたのは、紫色のたすき?いやハチマキだ。
オイスカ啓発普及部組織担当部長である柿沼さんが、明日開催される大阪マラソンで走ることになった。
そこで、柿沼さんへの応援メッセージをハチマキに書いて、思いを託すことになった。そのハチマキには、各人の思いが寄せられていた。例えば…
「沿道・ゴールで待ってます!!Fight!」
「無理せず。でも祈!完走」
「目指せ記録更新!笑顔でゴールされるよう心から応援しています(*^^*)」
読んでいて、とても気持ちがこもっているなあ、と感じた。
では、私は何と書いたか。
「我々に勇気と希望を与える風になって下さい!」
センスの良い文を書く人は、「頑張って」という言葉を「頑張って」いう言葉を使わずに表現する。そう思って、「頑張って下さい。期待しています!」という思いを込めて、敢えてそのような言葉を使わずに書いたのだが。しかし、そんなセンスなんて必要ない。こういう場合は、自分の思いをそのまま書くのが良いのであって、頭で変にこねくり回した言葉を書くものではない。私の場合は、ついつい条件反射で、「凝った文を書こう」と思ってしまうので、半ばこれは病気だろう(笑。
私が言う「風」とは何か。
私の好きな詩に「風になりたい」という詩がある。これは、「THE BOOM」のあの「風になりたい」ではない。詩人・川崎洋の遺作である。この詩は、歌がつけられ、NHK全国学校音楽コンクール・高等学校の部の課題曲にもなった。そして、私が最も共感する合唱曲になった。詩は、以下の通りである。
風になりたい 風になって
渡り鳥を運び
潮騒の歌を
お花畑の香りを 深い森の息吹きを
遠くへ届け 星々を磨きたい
風になりたい 風になって
すべての悩みと かなしみを
さっと吹き飛ばし
うつむく人の背を押して
太陽へ一歩踏み出させたい
風になりたい 風になって
命の重みと よろこびを
地球の隅々まで伝えたい
風のはたらきを心にとめて
わたしに出来る役割を担いたい
風になりたい風になろう
きっと、オイスカにいる人は、「風になりたい」という気持ちを持っているのだろうと思う。
私は、マラソンをして風になることはできないが、いつか、風になりたいものだ。