2022年2月7日

熊本推進協議会 モンゴルと連携したソーシャルビジネス始動 ほか【オイスカ誌ニュース】

  • 国内ニュース
  • ※オイスカ誌2022年2月号に掲載した国内ニュースをまとめてご紹介します


    ■ 熊本推進協議会 モンゴルと連携したソーシャルビジネス始動

    モンゴルから届いた製品見本を手にして意見交換をする熊本の女性グループ

     2021年12月2日、オイスカ熊本推進協議会とオイスカモンゴル総局の関係者が集まり、昨年度から本格的に取り組みが始まった、「熊本×モンゴルプロジェクト(以下、プロジェクト)」の中間報告会がオンラインで開催されました。

     このプロジェクトは、熊本県とモンゴルの人々の交流やビジネスマッチングを通じて、国境を越えて支え合うことを目指して始まったものです。コロナ禍で海外との往来が難しい中、初年度は、両国の女性によるオンライン交流会を2回開催。そして、特に羊毛を活用したハンドメイドに従事する女性の就労や社会進出支援を目的として、モンゴルの女性たちのハンドメイド製品を熊本県内やオンラインで販売する取り組みがスタートしました。

     今回の中間報告会では、これまでの現状と課題について、双方のプロジェクト担当者から、「製品の輸入から販売の流れが掴めた」「マルシェへの参加やSNSを通じたプロジェクトの周知ができた」(熊本)、「生産者の意欲と売り上げの向上につながった」(モンゴル)などの報告がなされました。その後の意見交換では、購入者層の拡大や持続可能な経営などをテーマに議論がなされ、「プロジェクトの目指すものを、購入者層にも分かりやすく伝えたい」「SNSなどで、モンゴルの生産者の声などを発信したらどうか」といった意見が出され、できることから取り組んでいくことが確認されました。

     本プロジェクトは、オイスカの10ヵ年計画の柱の一つ、ソーシャルビジネスの推進にも沿った活動で、背景や生産者の声などは、「OISCA」4月号TOPICで詳報する予定です。

    ■西日本研修センター 県立早良高校と協定締結

    協定締結式には生徒代表らも参加。連携強化に期待が寄せられる

     オイスカ西日本研修センター(以下、センター)では、福岡県立早良高校とさらなる連携や協力を図ることを目指し、協定を締結しました。同校とセンターは目と鼻の先というほどの距離で、これまでも田植えや研修生との交流会をはじめとする、さまざまな行事に生徒が参加するなど、つながりがありました。コロナ禍で研修生が来日できず、研修農場の維持管理に課題を抱えていた今年度は、ボランティアや地域貢献活動実習の一環として、生徒たちが継続的に作業に参加、大きな戦力として貢献しました。

     こうした中、同校とセンターは、連携強化に向け、「グローバルな視点で持続可能な社会の実現に貢献できる人材育成」を今後の交流の目的として掲げ、協定を締結することを決定。 2021年11月24日、締結式が行われました。太田亨校長と共に出席した生徒会の福島和斗会長は、自身もセンターでのボランティアに参加しており、「オイスカに行くとさまざまな国の人たちと学び合える。さまざまな文化を身近に感じる貴重な機会」と感想を述べました。センターの廣瀬兼明所長は、「全校生徒の半数近くがセンターで活動を体験している。これまでは、ボランティア活動の一環としての参加が多かったが、協定によって、授業の一環としてオイスカ活動への参加が進められることになるのは大きい。より多くの学びにつながるよう、連携を深めていきたい」と話しました。

     これまでアジア太平洋地域の多くの人材を輩出してきたセンターが、今後は地域の人材の育成の場としても活用されることに、内外から大きな期待が寄せられています。

    ■東日本三菱自動車販売 試乗2万件チャレンジで森づくり活動支援

    長田社長(右)から中野理事長に支援金目録が手渡された

     2021年12月27日、オイスカ本部にて東日本三菱自動車販売㈱からの支援金贈呈式が行われ、同社の長田昭夫取締役社長、第1営業本部の水落剛部長、業務部店舗支援課の飯島正央課長が、またオイスカからは中野悦子理事長、永石安明専務理事らが参加し、支援金が手交されました。

     今回の支援は、9月から11月にかけて同社が開催した試乗2万件チャレンジによるもので、次世代エコカーともいわれるPHEVモデルをはじめ、さまざまな車種の試乗件数に応じた金額を、オイスカが取り組む環境保全事業に対して寄附することを目指して行われたキャンペーンです。

     贈呈式では、長田社長より、親会社である三菱自動車工業が、山梨県でオイスカと協働して「パジェロの森づくり」を進めていたこともあり、販売会社である自分たちも、環境保全を意識した社会貢献活動でオイスカと協働できないかと検討し、今回のキャンペーンを展開した経緯説明がなされました。また、試乗者数は1万4426人で、当初の目標には達しなかったものの、昨年の1・5倍であったことに触れ、「環境への負荷を減らした自動車への関心、同社の環境社会構築に向けた理念への共感が高まっていることを感じた」と述べました。

     支援金は、国内の森づくり活動や海外の「子供の森」計画などに使わせていただく予定です。

    ※プラグインハイブリッドカー。ハイブリッドカーに外部充電機能を持たせたもので、同社では、燃料消費や排出ガスを低減する低燃費化技術を採用し、CO₂の排出軽減に貢献している

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