干上がったアラル海湖底での砂漠緑化を進めるウズベキスタンでは、2024年11月16日、カウンターパートであるカラカルパクスタン農業大学の学生らと共に約10haに1万本のサクサウールの植林を行いました。また、同18日から21日にかけて、国連開発計画(UNDP)ヌクス事務所と協働し、住民向けのニクジュヨウの栽培に関するセミナーを実施。これは、昨年度実施した同様のセミナーが好評だったことから、現地の要請を受け、ムイナク地域をはじめ3ヵ村の住民ら合計72名を対象に行ったものです。UNDPとは、このほかにも、土壌の塩類濃度が高く、サクサウールが育ちにくい場所での植林技術を開発すべく、調査のための11万本の植林を共同で行い、アラル海の緑化拡大に向けた連携を深めています。
オイスカでは独自の植林に加え、オイスカの研究成果や技術を研究機関や国際機関と共有することで、より広大な面積への緑化に貢献できると考え、連携に向けた調整を進めてきました。地元の林業局やUNDPとの調整を担ってきた専門家の冨樫智氏は、「今年度はUNDPとの協働の一歩目を大きく前進させることができた。オイスカだけでは実現できないことを連携・連帯の力で進めながら、今後もアラル海の緑化により大きく貢献したい」と抱負を語りました。
※今年度、ウズベキスタン沙漠化防止プロジェクトでインターン生として活躍中の大学生柚原結女さん(東北大学)が、オンラインで活動報告を行います。➡詳細はこちら