3月8日、オイスカ・インターナショナルの中野悦子総裁は、東京都内でウズベキスタンのバフティヨール・サイードフ外務大臣と面会し、アラル海で進む緑化プロジェクトにおける連携促進について懇談しました。中野総裁は、ソ連時代にウズベキスタンに抑留された日本人に対する同国国民の温かい思いやりに触れ、深い感謝の意とともに、アラル海での沙漠緑化を通じて両国国民の友好に寄与していくとの決意を伝えました。
翌9日には、ウズベキスタン環境省の国際部長と林野庁国際担当部局長が宮城県名取市で進む「海岸林再生プロジェクト」を訪問し、佐々木廣一統括の案内で育苗場や植栽地を視察。オイスカが国や県、市などとの協定の下で植林・育林を進めてきたことに関心を示し、その手法やプロセスについて、多くの質問がなされました。また、プロジェクトの育苗を担う「名取市海岸林再生の会」の鈴木英二会長は、自身がアラル海の沙漠緑化に参加した経験を踏まえ、「ここ名取では、東日本大震災後にオイスカが調整役として来てくれたが、いちばん大事なのは地元の行政と住民が一緒になって取り組むこと。アラル海でも同じように活動していってもらいたい」と話しました。
アラル海の緑化のためには、行政や国際機関をはじめ、さまざまなステークホルダーとの協力や協調が重要であることを互いに確認し、今後の連携について意見交換を行う貴重な機会となりました。