1977年より、オイスカはマレーシア・サバ州で、農業食品産業省(MAFI)ならびに農村開発公社(KPD)と協働で研修事業を行っています。テノムにあるKPD/オイスカ青年研修センター(以下、センター)ではこれまで1500名を超える人材を育成しており、現在はスリ・ジュニアルティ・サラム所長以下11名のスタッフが64名の研修生の指導に当たっています。農業研修では各々に小規模な畑が割り当てられ、故郷に戻った際にすぐに実践に入れるようカリキュラムが組まれているほか、食品加工、キノコ栽培、稲作、畜産の科目も履修しています。訪日予定の研修生の文化理解や語学面のサポートのため、15年5月には漆原万里子氏が派遣され、その成果もあり日本語の能力も向上。漆原氏は、かつて四国研修センターで研修生への絵の指導にも携わっていました。
「子供の森」計画も盛んに進められ、活動初期の参加校では木々が10mに届くほどに成長し、森の様相を見せています。オイスカの40年におよぶ持続可能な開発への取り組みが、実を結んでいます。