2025年10月1日

「富士山の森づくり」2025年度活動レポート セコム株式会社

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  • 実施日:2025年8月30日
    実施団体:セコム株式会社
    活動:シカ害対策ネット補修、除伐

    この日は、これまで法人会員としてオイスカを支援してくださっていたセコム株式会社様が、「富士山の森づくり」の推進協議会メンバーとして初めて、企業単独での活動を行いました。

    開会式は、山梨県富士・東部林務環境事務所県有林課課長の岡部様によるご挨拶から始まりました。「自然は複雑なバランスを保っているため、『富士山を管理する』ということは、このバランスを自然にとって良いものとするための手助けであることだと思います。セコム様といえば、人々の生活の安全・安心になくてはらない存在なのではないでしょうか。人間の社会生活を守るために日夜励んでいらっしゃる皆様に心から敬意を表したいと思います。今日は、植えた木を獣(シカ等)から守る作業になります。初めて作業する方は、無理せずありのままの自然を感じてください。そして、富士山を有する山梨県にも興味をもっていただき、今日の活動が皆様の記憶に残ることを願っています」とのご挨拶をいただきました。

    その後、セコム株式会社のサステナビリティ推進室・室長の伊達様より、「セコムは、これだけの人数で富士山の森づくりに参加することは初めてですが、今後もこの活動を続けていきたいと考えています。今日は活動を楽しみましょう!」とのお言葉をいただき、その後活動を開始しました。

    活動地では、まず指導者である林業者から説明を受け、その後2~3人1組になって作業を開始しました。作業を始めた当初は、ネットを巻き直すにあたり支障となる枝をどのように切ったらよいのか、どのあたりに竹(木の支えとなる柱)を打ち込めばよいのか、など考えながら作業を行っていられた皆様でしたが、コミュニケーションを取りながら順調に作業を進めていました。また、豊かな植生や木々の間を吹く風の涼しさに感嘆の声を上げている方もいらっしゃいました。

    活動後半には、作業に慣れ手早くネットの補修をされていました。また、斜面での作業に疲れながらも、終始笑顔で活動なさっている姿が印象的でした。予定本数以上に修復すべきネットがありましたが、セコムの皆様のおかげで無事作業が完了し、さらに使用済みのネットも協力して回収していただきました。この活動を、明日以降の日常生活で思い出していただけるととても嬉しく思います。

    参加者からは、「毎年富士山には登っていましたが、こういった形で富士山に来れて良かったです。登山道は砂利道が多いですが、ここは沢山植物があり、同じ富士山でもかなり印象が違いました」「サステナビリティを進めることは大切だと思っていたものの自分自身そのために活動したことはなかったため、今回の活動に参加しました。体力的にも参加しやすい活動で良かったです」「気持ちよくビールが飲める良い汗がかけました」「普段、自然の少ない場所で生活していることもあって、このような自然豊かな場所に来てリフレッシュすることができました。また、部署も役職も違う人たちと一緒に作業出来てとても良かったです」といった感想が聞かれました。
    このように、自然の豊かさを感じていただいたこと、そして何よりも作業を楽しんでいただくことができて良かったです。今回の活動がセコムの皆様にとって良い思い出となり、また次回ご参加いただけることを楽しみにしています。

    活動終了後の閉会式では、オイスカ山梨県支部菅原事務局長より「小さかった苗木を植えて約15年が経ち、今日皆さんに見ていただいたように大きく成長しています。木は、50年以上の年月をかけてようやく活用することができ、私たちが植えた木の恩恵は次世代が受ける、そんな長いサイクルが必要です。本日はセコムの皆様に日本を代表する山である富士山で活動していただきとても意義深い一日となりました。また、本日指導してくださった小林林業土木の皆様、資材を提供してくださった信濃化学工業様をはじめとした方々のことも覚えてくださると幸いです。彼らのようなプロの力がなければこの活動は成り立ちません」と挨拶がありました。
    その後、セコムの皆様から「今日の活動をとても楽しみにしていました。実際の作業は想像していたものと異なりかなり大変でしたが、このような活動を続けていくことは大切であると感じました。今日の活動を他の人にも伝え、また富士山に行きましょう」「率直に言って物足りない、あと3時間くらい活動したかったです。森を守る活動に参加できたことは非常に意義のあることだと思いました」「過去にも同じような作業をやったことがあるので、今回はスムーズに活動できました。この活動を続け、今後も多くの社員に参加してもらいたいと思います」とのお言葉をもらい、今回の活動は終了しました。

    また来年も、富士山の現場で会えることを楽しみにしております。

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