8月20~22日、国連大学(東京都渋谷区)でESD地球市民村(主催:「ESDの10年・世界の祭典」推進フォーラム)が開催されました。本年11月に名古屋で開催される「持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」を前に、実践的なESDを推進・支援する多様な主体が集い行われた本イベントに、オイスカも参加。「子供の森」計画で取り組む世界の子どもたちの森づくり、環境教育活動の様子や日本との学び合い、交流の様子をパネルにまとめ、展示しました。
また、20日の「貧困撲滅・社会的公正とESD」をテーマにした会合では、フィリピンで成果を上げているネグロス養蚕普及プロジェクトの事例を発表。サトウキビプランテーションで働く賃金労働者が農業者として自立し、定期収入による生活の向上や就学率の向上といった貧困からの脱却を図れたのは、“人づくり”、特に女性のエンパワーメントが欠かせない要素であったことを強調しました。
22日には㈱ヌールエ協力のもと、紙芝居を使ったワークショップを実施。インドネシア、タイ、フィジーの自然と人との共生をテーマにした紙芝居を上演後、参加者はカラスをモチーフにキャラクターを作成し、その視点に立って自分の地域の環境問題を考え、互いに発表しました。「身近な動物を通じて具体的に地域の環境を考えることができた」など、さまざまな意見が交わされました。今後も世界と日本をつなぎ、社会づくりの担い手を育む取り組みを継続していきます。