7月6日、7日の2日間にわたり、中部日本研修センターで農業担当者会議が開催されました。
農業担当者会議とは、国内3センターの農業研修を担当しているスタッフおよび本部の人材育成関係者が一堂に会し、各センターの状況や課題を話し合うことで、研修指導員の意識や技術の向上、研修の充実化、センター間の相互支援・ネットワーク強化、農業経営の向上を目指すものです。
2022年に1回目が開催され、今年は第2回の農業担当者会議でした。
会議の冒頭には、西日本研修センターの豊田敏幸副所長より、各センターで取り組むことを明確にして実施できるようにすること、長期的な視野を持って目標を設定し、よい人材を育て、収益のある農業を行っていくことを達成するために、この会議をステップアップの機会としたいとのお話がありました。
1日目の午前は、各センターの栽培・販売状況について報告、意見交換をしました。収益の上がったセンターではどういった理由があったのか共有して参考としたり、目標に向けて農場の環境を整えることが必要など意見を出し合ったりし、販路を広げるための取り組みなどについて話し合いました。
1日目の午後は、オイスカのOB・OGスタッフや、研修後のOB・OGとの連携について意見を出し合いました。実際に中部日本センターで働いているOBスタッフから将来に対する考えを聞いたり、今後、海外のプロジェクトやセンター運営につなげていくための課題を出し合ったりしました。一人ひとりの事情や国の状況を把握しながら、将来につながるような取り組みを目指していくこととなりました。
2日目の午前は10年単位で取り組んでいる計画の進捗状況と、センターで取り組む農業技術について話し合いをしました。研修では農業を通じた自立を目指しているため、それに資する農業研修に取り組むこと、研修生によって、それぞれ帰国後の状況は異なることも踏まえながら、農業の幅を狭めることのない指導を心掛けていることなど、考えを共有し、認識を明確にしました。また、農業指導担当者も、3センターで互いに学び合いながら、スキルアップしていくことを目指します。
最後に、本部の海外事業部人材育成担当の萬代部長より、こうして顔を合わせて意見を出し合うことの大切さ、国内と海外の人材育成はつながっていること、そして、それぞれが抱える問題に対して理解をしながら、一緒に進めていきたいというお話があり、閉会となりました。
これから、本会議で決定したことを、各センター・本部で協力して取り組んでいきます。
なお、2024年度は四国研修センターで開催予定です。