実施日:2022年6月4日(土)
実施団体:本田技研工業株式会社
活動:シカ害対策ネット補修
新型コロナウィルス感染症の流行により2年間の中断を経て、ようやく再開された「富士山の森づくり」活動の4社目は、本田技研工業株式会社の皆さまです。同社は「従業員と家族の皆さんに参加いただき、環境を守るための活動を活性化させること」を目標に掲げて、活動が実施されました。
当日は天候に恵まれ、活動地で最優先の課題となっている、シカの食害から植栽した木を守るためのネットの補修作業を、気持ちの良い環境の中で実施しました。
■今回は富士山科学研究所のご協力で、同研究所に集合し、開会式が行われました。
まず、本田技研工業(株)社会貢献推進室の田中室長から、「今日は天気に恵まれ、車窓から富士山がきれいに見えた。皆さんは運が良いです。関係者のご支援でこの活動ができ、先に山の上で準備いただいている方から、上も天気が良いとお知らせいただいています。今日一日、森づくりの活動をよろしくお願いします。」との開会挨拶に続いて、スタッフ紹介が行われました。
続いて、「富士山の森づくり」活動が目標とする森の姿『天然林』について、オイスカより簡単に説明されました。
■感染対策を考慮して活動地に移動し、班ごとに指導者の方から作業方法の説明を受けた後に、家族単位あるいは2人一組といったチームに分かれて、作業を開始しました。
作業は、植栽木にまかれているネットをいったん外し、古い竹の支柱を除去した後に新しい竹支柱を木槌で打ち込み、外したネットを再度巻き直すという手順で行いました。竹支柱とネットを針金で留める作業は意外と難しく、皆さん苦心しているようでした。
「作業していると、時間の経つのが早いんですよね。」といった声が聞かれ、一休みの場面では、二家族の子供たちが一緒に、笹の葉で遊ぶ光景も見られました。
■作業終了後は富士山科学研究所に戻り、閉会式が行われました。田中室長から、「一日お疲れさまでした。まだ物足りない方もいらっしゃるかもしれませんが、また10月にも同様のイベントを予定しています。今日とは違う季節で活動ができると思いますので、また申し込んでいただきたいと思います。」との挨拶がありました。
参加者インタビューでは、初めて参加された方からは「森を大切にすることをみんなで学べたことは、大変良かったと思います。また参加したいと思います。」、次いで参加したお子さんからは「前にもボランティア活動に参加したことがあるけれど、また参加してみると楽しいし、自然を守ることができるんだなと思いました。」、またリピーターの方からは「以前栃木で足尾の活動にも参加したが、こちらではまた違う経験ができて楽しかったし、役立てることなのでまた参加したい。」とのコメントをいただきました。