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海外ニュース
4月22日は「国際母なる地球デー(アースデー)」として、地球に感謝し、地球環境のことを考えて、保全活動等の行動をする日として、毎年各国にてさまざまなイベントが行われています。
インドの「子供の森」計画の参加校でも、毎年、植林活動や環境教育イベントなどを実施してきましたが、ここ数年はコロナ禍により学校での開催が見送られてきました。そのような中、本年はそうした学校での活動が再開され、インド各地にてアースデーを記念した植林活動や環境教育イベントを実施することができました。インド・バラナシ市のW・H・スミス・メモリアル校では、近年、特にガンジス河の環境再生と保全活動に力を入れていましたが(2017年には日本へ代表生徒を派遣し交流学習活動も実施しました)、今年のアースデー(4月22日)では、2年ぶりに全校生徒が参加し、環境問題を考え、行動するアースデーイベントを開催。その一環として行ったポスターコンテストでは、高学年を中心に多くの生徒が熱意をもって参加し、母なる地球をテーマに、神秘的なものや生物多様性の豊かさを表現するもの、人間活動が及ぼす危険性を訴えるものなどさまざまな作品が登場しました。作品が出揃うと、学校内で投票を行い、入賞者には賞状が授与されました。
また低学年クラスを中心に、植樹活動も実施。現在のバラナシ市の気候は、一年で最も暑い時期で、摂氏40度を超える日も多く、雨もほとんど降りません。そこでプランターへ小さな苗を植える植樹活動となりました。しかし、この小さな行動の中からでも、子どもたちは、植樹に必要な土の準備、植え方、そして苗木のお世話の仕方など多くのことを学ぶことができます。活動に参加した子どもたちは、これから自分が植えた苗を責任をもって育てていく約束をしました。
そして、もう一つのメイン活動として、4年生5年生の子どもたちは、美しい地球を保全するためのパンフレットづくりを行いました。特に資源を大切に使うこと、ごみを減らすことを訴えるためのパンフレットを作成し、両親や学校の近隣住民へ配布を行いました。「今後も、これらのパンフレットやポスターを活用し、近隣住民へ呼びかけを続け、周辺環境を改善していくとともに、ガンジス河の環境再生へ向け、児童生徒たちと引き続き取り組んでいきたい」と同校のアニータ校長はこれからの取り組みへさらなる意欲を示しました。