2022年4月11日、フィリピン・イロイロ州を襲った台風2号(フィリピン名:アガトン)は、同州アホイ町にも、洪水などの甚大な被害をもたらしました。町の災害リスク管理協議会(MDRRMC)によると、アホイ町だけでも34村17,867世帯が被災、農業、特に田んぼや養魚池、家畜などの被害額はおよそ4億7952万円にのぼったとのことです。
これまでオイスカは、オイスカ・フィリピン総局のジェット・ロハス会長が町長を務めるアホイ町と連携し、日本NGO連携無償資金協力を通じて、住民の生計向上プロジェクトを実施してきました。1993年からは、アホイ植林プロジェクトに取り組み、メディア・リンクス、三井物産株式会社など、日本の企業からの支援も受けながら約1,000haの森林の再生に取り組んでいます。また、多くのオイスカ会員のご協力で、校舎の建設や消防車両の寄贈(岐阜県)などが行われ、子どもたちや住民の助けになっています。
そのアホイ町から、今回の台風被害に対する支援要請がなされたことを受け、これまでアホイでのプロジェクトにご協力くださってきた会員の皆さまを中心とした方々に支援を呼びかけました。約1ヵ月の短期間での呼びかけにもかかわらず148万円(5/10時点)のご寄附をいただき、被災地の早急な復興のため、迅速な送金をすることができました。集まった寄附金は、被災された方への食糧支援などに活用される予定です。
ご支援いただいた皆さま、ありがとうございました。