8年目を迎えた「富士山の森づくり」では現在、2007年のスタートから11年までに植栽され1〜2mほどに生育した木に、シカ害防止ネットの取り付けが行われています。通常は、寒さやえさ不足により越冬できない個体が生じ、一定に保たれるシカの頭数が、近年の温暖な気候が災いし冬を越す個体数が急増、枝葉や樹皮の食害が深刻化しています。植栽時にも、数年で分解し土に還る生分解性のウッドガードでシカ害対策を行ってきましたが、12年からは耐久性の高いネットを巻き付け保護する活動が進められています。
5月31日はオイスカの呼び掛けにより、会員をはじめ「富士山の森づくり」推進協議会のメンバー企業社員やその家族ら約150名が集まり、ネットが巻かれました。在京の大使館からも7ヵ国9名が参加し、「富士山は私たち外国人にも特別な場所。そこで活動できてうれしい」「植えただけでは森にはならない。人の手で守ることが大切だと実感した」といった感想が聞かれました。
本年度のボランティア活動は9月まで続き、合計3千750本にネットが取り付けられる予定です。