2011年9月20日

政府要人も列席し創立50周年を祝う 世界各地で個性あふれる記念式典を開催

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  • 研修生の手彫りによる50周年記念の看板(パプアニューギニア)
    研修生の手彫りによる50周年記念の看板(パプアニューギニア)

     オイスカの創立50周年にあたる2011年は、一年を通し国内外で記念行事が実施されました。10月には、日本で国際会議と記念式典を盛大に開催。その日を前後して、海外の組織が主催するセレモニーも多く行われました。

     9月20日、南インド・ケララ州の州都ティルヴァナンタプラム市で催されたのは、創立50周年と「子供の森」計画20周年を祝う式典です。政府要人や州知事、同国内のオイスカの支局代表などが出席、活動の成果や今後の計画が報告され、活発に意見交換がなされました。日本からは宮崎県推進協議会と愛媛県支部から7名が参加し、翌日は地元の女子学生たちと標高800mの山で植林を実施。数年前に植えた木々はしっかりと根付き、地元住民から「大水が出なくなった」との喜びの声も聞かれました。
     
     同24日はスリランカのキャンディ市において「子供の森」計画参加校の生徒や保護者らを中心にパレードを挙行。女子高校生によるブラスバンドを先頭に、日本から訪れた愛知県支部の会員10名と南インドから合流した6名を含む700名が約2㎞を行進し、環境保全を市民に呼び掛けました。交通渋滞の心配をよそに許可が下りたのは、同国でも干ばつや集中豪雨などの被害が出ていることから、環境保全の必要性を認識してのこととも考えられます。パレード後の記念式典では、同国の文部大臣代理による祝辞や、「子供の森」計画参加校より募集した環境問題に関する作文などの入賞者と、オイスカ活動に功労のあった方々への表彰が行われました。 

    日本から7名が訪れた。現地スタッフと一緒に(南インド)
    日本から7名が訪れた。現地スタッフと一緒に(南インド)

     10月13日、フィジーでは伝統儀式により50周年を祝福した後、吉澤裕駐フィジー日本国特命全権大使をカバ(現地の伝統的な飲み物)でもてなしました。200名が集まった会場はオイスカが1996年に植えたマングローブ林のそばで、今日までの活動を振り返り、その実績を参加者と共有する良い機会となりました。研修生によるメケ・ダンスをはじめマングローブの植林も行われ、研修生OBからお祝いに特大のケーキが提供されるなど、会場は大いに盛り上がりました。当日の様子とオイスカの活動は全国紙『The Fiji Times』のトップで紹介されました。 

     パプアニューギニアでは同28日にラバウル・エコテック研修センターで記念式典を盛大に開催。本年1月に就任したフランシス・トレバ所長のもと5ヵ月の準備期間を費やし、オイスカ活動を支える約4000名の現地の方々とその日を祝いました。当日は、センターの農場で収穫し販売予定の米や有機農業に関するテキストブックのお披露目をはじめ、百万本植林活動のスタートを宣言。農場の視察やセンター内で収穫・製造したノニオイルやチョコレート、カカオ石鹸も販売され好評を得るなど、盛りだくさんのプログラムとなりました。また、同センターで行われる研修をまとめたDVDも発表、参加者は大きな関心を寄せていました。 

     各会場では、研修生OBや関係者が久しぶりに顔を合わせ意見が交わされるシーンもあり、「50年以後」のオイスカ活動に新たな展開を予感させるものともなりました。

    来賓を代表し、吉澤大使より現地におけるオイスカの活動を称える言葉が述べられた(フィジー)
    来賓を代表し、吉澤大使より現地におけるオイスカの活動を称える言葉が述べられた(フィジー)
    80名もの警察官が警備する中、式典会場であるヒンズー文化センターに向け進むパレード(スリランカ)
    80名もの警察官が警備する中、式典会場であるヒンズー文化センターに向け進むパレード(スリランカ)

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