2011年12月15~16日、ニューヨークの国連本部において、国連持続可能な開発会議(リオ+ 20 )の第2回国連準備会合が開催され、オイスカからは渡邉忠副理事長と国際協力部の斉藤ゆい、オイスカ・アメリカ総局のプロスペロ・タイコ会長とジェス・ベノザ副会長の4名が参加しました。この会合は、本年6月に開催されるリオ+20でどのような内容を議論し、その成果としてどのような文書を作成すべきかについて話し合うことを目的に開かれたもので、各国政府や国際機関、NGOほかさまざまな市民グループの代表者が、それぞれの立場から提案を行いました。
リオ+20のメインテーマは「グリーン経済」と「持続可能な開発のための国際枠組み」ですが、国や立場によってその優先順位には違いがあります。例えば海面上昇による影響を受けやすい島嶼国にとっては、〝グリーン〞よりも〝ブルー(海)〞に関することのほうが喫緊の課題であったり、また経済的に弱い立場にある人々には、持続可能な開発のためにはまず貧困削減が第一であったりと、主張はさまざまです。それら全部を取り入れるのは難しい作業となりますが、全ての人々にとって持続的な社会を実現するため、リオ+20では具体的な行動に結びつく成果が期待されます。