1月21、22日の2日間、中部日本研修センターで、国内各研修センターの農業担当者研修会が開催されました。この研修会は、研修センターで有機農法を学んだ研修生たちが、帰国後、自国で実際に農業指導に当たる際に、習得した技術を十分に活かしきれないケースが一部に見られるという報告を受けて開かれました。そうした問題の背景には資金的制約や環境の違いなどがあり、各研修センターの指導方法や事例、情報を指導担当者が共有することで、より高い応用力の指導につなげようとするものです。
研修会では、各農業担当者が研修センターで独自に実施している有機農法を紹介し、それに対する意見交換に最も時間が割かれました。また、約40 年に亘って東南アジアで有機農業の普及と指導に当たってきた前ミャンマー農林業研修センター所長の岡村郁男氏も同席し、現地の実情を踏まえた有機農法の取り組み事例として有機微生物の活用法などを紹介。各農業担当者が貴重な助言を得る機会となりました。また、各研修センターで実施する有機農法を基本としつつ、途上国の有機農業に応用可能な農法を積極的に取り入れていくために、国内外で活用できるオイスカ独自のテキストを作成することが決定されました。