7月1日、メキシコのプエブラ州テワカン市でエクトル・レサマ・スロカ多目的対応センターの完成式が行われ、オイスカ・メキシコ総局のホセ・マルティン会長をはじめとする関係者や、日本からはオイスカ・インターナショナルの永石安明事務局長や担当スタッフ、会員ら4名が参加しました。同センターは、「子供の森」計画参加校の敷地に建てられたリハビリ教室で、 日本の外務省の草の根・人間の安全保障無償資金協力を得て建設されました。これにより、さまざまな障害を抱えた生徒たちの教育環境の改善を目指します。
式典では、髙瀨寧在メキシコ日本大使が「6月に大阪で開催されたG20でも、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた議論が行われ、すべての人々に質の高い教育を推進することが再確認された。今回の支援はSDGsで掲げられた『強靭で包括的な未来をつくる教育』という目標に対するメキシコにおける模範例になった」と挨拶。関係者からは、施設の完成に喜びの声が寄せられました。
永石事務局長は「メキシコは日本から遠く離れた国だが、日墨の交流は410年の歴史がある。独自に資金確保をしながら、農業や環境保全などの活動を展開している総局をさまざまな形でサポートしたい」と述べました。両国の友好親善がより促進されるよう、今後も総局と連携を図っていきます。
※開発途上国の地方公共団体や地元NGOなどが実施する、草の根レベルに恩恵をもたらすプロジェクトに対し、現地の日本国大使館が中心となって資金協力を行うもの