ミャンマー・サイクロン災害に対する農業復興支援で配布した種籾の生育状況を調査したところ、サイクロンの影響と思われる被害が発生していることが分かりました。
現地からの報告によると、田んぼでは種籾に被害をもたらすカニやタニシが大量発生していて、せっかく出た芽が切られ、大部分の農家が2~3回、籾の播きなおしをしているとのことです。例年は発生周期を避けて籾播きを行っていますが、今年はサイクロン時の高潮で広範囲かつ大量に発生し、深刻な被害が出ています。この事態により、多くの農家で種籾や防除剤の購入費用がかさみ、今後収穫までにかかる費用(肥料代、労働者雇用費用等)の捻出が困難な状況とのことです。
調査の後、現地では農家に対する小規模融資の実施について検討し、農業復興支援として種籾を配布した27村から候補地を絞り、融資を実施するための調査・調整のため、7月31日に再度スタッフがデダイに入りました。
また、デダイにおいてオイスカ種の種籾を配布した23軒の農家のうち、幹線道路沿いの7軒について、今後比較実験を行うこととしました。品種、栽培方法、施肥法がそれぞれ異なる7軒の農家の圃場に看板をたて、今後生育状況を調査・比較していきます。