2011年12月8~15日、日本たばこ産業㈱グループ(JTグループ)が社会貢献の一環として進める「植林/森林保全事業」の第三者評価のためのフィールド調査を行いました。同グループは、たばこの原料である葉たばこの産地、フィリピン・ルソン島西部において、10年4月より3年間の予定で、延べ1500ha・250万本の植林と森林保全を中心とした活動を進めています。
事業の実施は、アメリカのワシントン州立大学ならびに同大学主導で設立したNGOタニム カリカサンが担っていますが、事業のさらなる向上を目指し、オイスカに第三者の立場からの評価を委託しました。これを受け、オイスカでは、本部国際協力部海外プロジェクト担当の長宏行部長がリーダーとなり、アブラ農林業研修センターのデルフィン・テソロ所長やヌエバビスカヤ州「子供の森」計画調整員のホセ・イルデフォンソなど、植林プロジェクトの経験豊富な現地スタッフ計6名がメンバーとして加わりました。現地のスタッフは、専門知識はもちろん、プロジェクト地の言語であるイロカノ語も自由に操って、住民のニーズなどを細かく聞き取り、今後の改善につながるきめ細かな評価を実施しました。
オイスカは、企業との連携に関して、寄附を受けてのプロジェクト実施だけではなく、これまで培ってきた専門性を活かし、今回のような業務委託によるサポート事業についても今後積極的に実施していく予定です。