2月21日、フィリピン東ネグロス州にあるオイスカ・カンラオン研修センター(以下、センター)が設立40周年を迎え、記念式典が開催されました。センターは、1980年にオイスカ・カンラオンモデルファームの責任者であった故古川外男オイスカ開発技術員によって設立されました。古川技術員の離任後は、モデルファームのオーナーでもあった、オイスカ・フィリピン総局の故アントニオ・マパ氏にセンターは引き継がれ、現在はその次男であるグレゴリー・マパ氏によって運営されています。
センターでは、比較的涼しい気候を活かし、同国初となる日本米の生産に着手し、今もマニラなどの日本食レストランに大規模に供給しています。また、地域の農村から研修生を募集し、稲作を中心とした有機農業のほか、ミミズを活用した堆肥づくりの指導にも取り組み、地域の発展に貢献しています。
記念式典には、同州のエドワード・マーク・マシアス副知事や州議会議員をはじめとする来賓のほか、オイスカからは渡辺重美バゴ研修センター所長、日本からは オイスカの永石安明専務理事が出席。約100名の出席者の前で、研修生の修了式も行われ、過去3回の卒業生ら27名が集まり、修了証が手渡されました。