2月20日、オイスカ中部日本研修センターでハイチ地震の惨状と救援の必要性を訴える報告会が開かれました。同研修センターの「2008年度環境保全型有機農業技術コース」の研修生だったハイチ出身のフローさん(Marie Flore Vilma)は帰国後、日本でオイスカを通じて知り合った川辺雷太さんと結婚。現在、川辺さんは24年間現地で活動する「ハイチの会」(本部・名古屋)の活動を手伝っています。その二人の一時帰国を受けて、同研修センターでの報告会となりました。
地震が発生した1月12日、川辺さんは震源地から約10㎞離れたレオガン市で被災。滞在していたホテルも1階部分が押しつぶされ、まだ行方不明の従業員もいます。被災直後は首都ポルトープランスの家族と連絡がとれず、安否もわかりませんでした。同会現地スタッフの親族も犠牲となる中、幸い、フローさんをはじめ家族は無事でした。
「レオガンから歩いて帰る道中、家族を失い泣き叫ぶ人々の姿、神に祈る声、放置され積み重なる遺体に遭遇した。ハイチのために何か行動を起こさないと…」「時間が経つとハイチは忘れ去られるだろう。復興には想像を絶する時間と経費がかかる。どうか、ハイチを忘れないで」、フローさんと川辺さんは訴えました。現在、ハイチの会では首都から離れたエンシュ市で支援活動を行っています。今後も日本からの支援を呼び掛けていく計画です。