2012年10月19~22日、「緑でつなぐ台湾親善訪問2012」と銘打ち、岐阜県支部の会員が台湾を訪問しました。一行は村瀬恒治同支部会長を団長とし、藤原勉本巣市長、奥田尚道瑞穂市副市長をはじめとする総勢17名。台北空港ではオイスカ中華民国総会の林栄彬常勤顧問、張麗華秘書長らの出迎えを、中華民国総会本部では、陳烱松理事長、許文富名誉理事長や会員の歓迎を受けました。その後、3月に台湾で初めて「子供の森」計画に参加した台北市立福安国民中学校を訪れ、生徒による太鼓演奏のあと、3班に分かれて生徒と共にシルキーオーク(ヤマモガシ科)を植樹。夜に行われた陳理事長主催の晩餐会は、台湾側から国際農村青年交流団OBらが参加、総勢100名にもおよぶ盛大なものとなりました。
20日は台南にある烏山頭ダムを視察。このダムは金沢出身の八田與一氏の設計・監督により1930年に完成したもので、当時としてはアジア最大級といわれています。不毛の土地に恵みをもたらした氏の功績をたたえ11年に記念公園が開園、多くの台湾の人々が訪れています。その後、台中では日本人学校や岐阜県大垣市に本社がある太平洋汽門工業股份有限公司などを訪問。充実した日程に、「緑でつなぐ台湾親善」の名の通り、各地で大いに親交を深めることができました。
また、毎年実施している台湾国際農村青年交流も10月29日~11月8日の日程で実施され、中華民国総会の呉建和常務理事を団長に6名が来日しました。福岡空港に到着した一行は、3日間にわたり、西日本研修センターでアジア各国の研修生と共に有機農業を中心に研修を受け、地域の農場も訪問。次の岐阜では、同支部会員が「緑でつなぐ台湾親善訪問2012」で台湾を訪れた際の返礼とばかりの大歓迎を受けました。一行は岐阜新聞社、岐阜県支部・村瀬会長、藤原本巣市長、日置敏明郡上市長および成原茂白川村長を表敬するとともに、富有柿畑などを視察。4日には2班に分かれ、長野と宮城へ移動しました。
長野では、わさび農場、リンゴ園、ワイン工場や農園などをはじめ、長野県支部の塚田俊之会長が会長を務める㈱みすずコーポレーションで豆腐製品の製造工程などを見学しました。もう一つのグループは、毎年訪れている山形県最上町で髙橋重美町長を表敬、受け入れ先である国際交流協会を訪れた後、宮城県大崎市の古川地区へ。伊藤康志市長を表敬し、農家などを視察するとともに、古川地区のオイスカ青年部とも交流し、農業に携わる者同士で意気投合、再会を約束しました。
39回目となるこのプログラムでは、各地のオイスカ会員が中心となり案内や交流会を実施、親交を温めています。受け入れ先である支部や推進協議会では、13年5月に開催される「中華民国総会創立40周年記念式典」にぜひ出席したいとの声もあがり、青年交流団一行は“農村大使”としての役割を十分に果たし、帰国の途につきました。