10月16〜19日、インドのハイデラバード市において国連生物多様性条約第11回締約国会議(COP11)が開催されました。会場となったハイデラバード国際会議場には、世界172の締約国政府代表、国連関係者、NGO・市民団体や先住民グループの代表者、経済界代表(企業関係者)、外交関係者など約9千名の参加者が集結(外務省発表)。本会議では「資源動員戦略」など全34の事項が決議されました。
会期中、多くのサイドイベントが開催され、17日には、オイスカ・南インド総局が「マングローブ湿地帯における生物多様性の保全」をテーマにセミナーを主催。日本から参加した経団連自然保護協議会の佐藤正敏会長をはじめ、約40名が集まり、活発に意見が交換されました。19日は、国連生物多様性条約事務局(CBD)が主催する「持続可能性を目指すグリーンウェイブとハンドプリント活動」と題したサイドイベントが開催され、オイスカの永石安明事務局長がプレゼンテーターの一人として登壇。生物多様性に関するさまざまな問題に青年や子どもたちの関心を引きつけるためのこのイベントには、開催国インドをはじめ、環境先進国であるドイツの青年組織グループなど、各国から青年代表ら約100名が参加しました。永石事務局長は、これまでオイスカが取り組んできた活動やグリーンウェイブにおける「子供の森」計画の役割などを彼らにアピールするとともに、具体的な生物多様性保全に関する活動を提案し、青年たちに行動することの重要性を訴えました。また、発表の内容をさらに掘り下げた提案書をブラウリオ・ディアスCBD事務局長に手渡し、今後も生物多様性の保全に向け、同事務局と共に活動していくことを約束しました。