昨年、カンボジアでも「子供の森」計画が本格的にスタートしました。オイスカ西日本研修センターで農業研修を受け、2008年に帰国したソバンナ(Chhourng Sovanna)さんは、日本で研修中に「子供の森」計画の素晴らしさに触れ、帰国したら「子供の森」計画をスタートしようと決意しました。彼の熱意にほだされたオイスカ・カンボジアは、関係行政などに実施許可を取る一方、オイスカ本部への支援要請や実施にあたっての資料入手などの仲立ちを買って出ました。ソバンナさんは、その後、「子供の森」計画に参加を希望する学校へ何度も通い、先生や生徒、地域の人々と対話を重ねました。また、オイスカ本部が作った英文の環境教育用小冊子『Tree for Harmony』をクメール語に翻訳して配るなど、活動の意義について理解してもらうよう努めました。そしてついに09年6月、子どもたちと、現地の固有樹種5種類216本の植林を実施することができました。小規模ではあっても、こうした実績の積み重ねは、「子供の森」計画の普及に大きな力になります。また、オイスカ・カンボジアにとっても良い刺激となり、今後の活動がより充実したものになることが期待されます。