2022年1月25日

「富士山の森づくり」2021年度当日レポート 株式会社関電工

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  • 実施日:2021年10月9日

    実施団体:株式会社関電工

    活動:シカ害対策ネット補修

    2020年度はコロナ禍により活動ができませんでしたが、2021年度については当初6月に予定していた活動を緊急事態宣言発出により10月に延期したところ、9月中に解除となったことから、実施に漕ぎつけることができました。

    今回は通常の状況と異なることから、事務局関係者のみの参加とし、少人数での活動となりました。

    あいにく富士山頂は雲に隠れて顔を出してくれませんでしたが、作業の環境としては曇り空の下で、暑からず、寒からずの好条件となりました。

    活動地において行われた開会式では、山梨県富士・東部林務環境事務所県有林課長より「皆さんに活動いただいているこの場所は県有林です。近年ではシカの被害が深刻で、本日は皆さんにシカ害対策ネットの補修などを中心に作業を行っていただく予定です。こういった活動ができるのも、ボランティアで作業に来てくださる皆さんをはじめ、関係者の方々のお陰だと思っています。皆さん、引き続きよろしくお願いします。」とご挨拶をいただきました。

    続いて株式会社関電工の山村総務法務部長より「この活動は会社の中期経営計画に関連する活動として位置付けられるまでになりました。これからも継続して森づくりに取り組んでまいります」とご挨拶をいただきました。

     活動はシカ害対策ネットの補修作業で班ごとに指導員から作業のやり方や安全上の注意などの指導を受け、2人一組で取り組んでいただきました。

    ネットやそれを支える竹の支柱を一旦取り外し、新しい支柱に変えて、またネットを付け直す作業です。更に強風に耐えられるように、支柱を追加で2本取り付けます。

    初参加の方も、ペアの方と息の合った様子でどんどん補修作業をこなしていく姿をみて、ボランティアの方の作業の丁寧さやありがたみを改めて実感しました。

    作業の合間に参加者の方々にお話を伺いました。

    ・初参加の男性ペア

     Q作業がすごく丁寧ですね。やはり、お仕事柄でしょうか?

     「指導員の方の説明がわかりやすかったのもありますが、教わった通りにするのに必死です。ただ、普段から周囲とのコミュニケーションを大切にしながら仕事をしているので、それは役にたっているかなとは思います」

    その後ももくもくと丁寧な作業をこなしてくださっていたのが印象的でした。

    ・女性同士の3人組

     Q楽しんで作業いただけていますか?

     「はい。普段の生活では見られない風景の中で汗をかく、動植物の気配を感じるのはとても新鮮で気持ちがいいですね。ところでこの樹木は何ですか?」と景色や作業を楽しみつつ、事務局にも積極的に質問してくださる姿が印象的でした。

    ・ベテラン参加者のペア

    Q今回で富士山の現場は何回目になりますか?

    「今回で4回目ぐらいです。昨年はコロナで活動が出来ず残念でしたが、久しぶりに現場に来ることが出来てよかったです。また現場に来て改めて、人が入って手をかけていくことの大切さを痛感しました」とコメント。

    作業の様子を拝見していてもベテランでした。初参加の方々のフォローなども行っていただくなど、多くの方々をひっぱりながら、リーダーとなって作業いただいていました。

    活動地で距離を取りながらお弁当を食べ、昼食後は休憩もそこそこに皆さん自発的に作業を再開されていました。

    作業現場には、大きなアリ塚があり、ボランティアの皆さんもビックリ!

    また、富士山の森づくりの活動をきっかけに生まれた、富士山のシラベを原料に作られた「アロマアルコールスプレー」についてオイスカ・田中より説明を行い、シラベの良い香りを体験いただきました。

    富士山山頂は、残念ながら最後まで拝むことはできませんでしたが、感染防止を徹底しながら現場に来ていただき、実際に作業をして貰う事ことができ、とても嬉しかったです。ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました。

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